こんにちは。千葉県印旛郡酒々井町「京成酒々井駅」より徒歩4分、「JR酒々井駅」西口より徒歩10分にある歯医者「あい歯科 矯正・こども歯科」です。
インプラントは失った歯を補うために使用され、天然の歯のような見た目や噛み心地を再現できる優れた治療方法です。他の治療方法と比べると費用が高額になることや、外科処置が必要になることから、寿命を気にする方は少なくありません。
この記事では、インプラントの寿命の目安や、寿命を縮める要因、寿命が近づいた際のサイン、そして長持ちさせる方法について詳しく解説します。インプラントを長く快適に使えるよう、正しいケアを始めてみてください。
インプラントの寿命（耐用年数）とは
一般的には、インプラントは適切なメンテナンスを行っていれば10年～15年、あるいはそれ以上持つと言われています。日々の手入れや適切なケアを怠ると、寿命よりも前に問題が生じることもあります。
インプラントは、大きく分けてインプラント体、アバットメント、上部構造（人工歯）の3つの部分から構成されています。
インプラント体（人工歯根）は、顎の骨に埋め込まれる部分です。素材には、人体との親和性が高いチタンなどが使われています。アバットメントはインプラント体と上部構造を連結する部分で、上部構造は実際に歯として機能する部分です。
これらが適切に機能することで、インプラントは長持ちします。いずれかの部分に問題が生じると、インプラント全体の寿命に影響を及ぼします。
特に、インプラント体が骨と結合せずぐらついたり、インプラントを支える周囲の骨が吸収されてインプラントを支えきれなくなったりすると、寿命を迎えます。適切なセルフケアとメンテナンスが、インプラントの寿命を大きく左右することを理解しておきましょう。
インプラントの寿命が短くなる要因
インプラントの寿命が短くなる要因は、以下のとおりです。
セルフケアが不十分
天然歯と同じように、毎日のブラッシングやフロスの使用で、細菌の塊であるプラークを取り除くことが大切です。インプラント自体は人工物なので虫歯になることはありませんが、その周りの骨や歯茎は天然の組織です。
歯磨きが不足して歯茎とインプラントの間にプラークや歯石が溜まると、細菌が増殖し炎症を引き起こす可能性があります。また、清掃が不十分な状態が続くと、歯周病と同様に歯周病菌が原因となり発症するインプラント周囲炎のリスクも高まります。
インプラント周囲炎が進行すると、最終的にインプラントが脱落する恐れもあります。天然歯以上に丁寧なセルフケアが求められます。
定期検診を受けていない
歯科医院での定期検診は、インプラントの健康状態をチェックし、問題を早期に発見するために重要です。天然歯とは異なり、インプラントには神経がないため、問題が生じていても痛みを感じにくいです。
トラブルの発見が遅れると、状況が複雑化して治療が困難になるケースもあります。インプラントを長く保つためには、定期的な診察で問題を早期に発見することが非常に重要なのです。
タバコを吸っている
喫煙は血流を悪化させ、インプラント周囲の組織の健康を損ないます。また、ニコチンやタールなどの有害物質が口腔内に悪影響を及ぼし、治癒能力を低下させます。
さらに、インプラント周囲炎のリスクも高めるため、インプラントの寿命が短くなる要因となります。
噛み合わせが不適切
不適切な噛み合わせで強い咬合力が加わると、インプラントや周囲の骨に過剰な負担がかかり、耐用年数が短くなる可能性があります。同様に、睡眠時に歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合にも、インプラントに強い力がかかります。
全身疾患の影響
糖尿病や骨粗しょう症などの全身疾患は、インプラント治療に影響を与えることがあります。これらの疾患がある場合は、特に丁寧な管理が必要です。
インプラントの寿命のサイン
インプラントに問題が発生した場合、いくつかのサインが現れます。これらのサインに早期に気づいて適切な対応を取ることで、インプラントの寿命を延ばせます。
インプラント周囲の腫れや赤み
インプラント周囲の歯茎が腫れたり赤くなったりする場合は、炎症が起きている可能性があります。インプラント周囲炎の初期症状である可能性が高いため、進行を防ぐためにも早めに歯科医院を受診しましょう。
痛みや不快感がある
インプラント部分に痛みや不快感がある場合は、インプラントに何らかの問題が生じている可能性があります。インプラント体と骨の結合に問題が生じていたり、上部構造に不具合が生じていたりすることが考えられるため、早期に受診しましょう。
インプラントがぐらつく
インプラントがぐらつく場合は、インプラント体と骨の結合が失われていたり、アバットメントに緩みが生じていたりする可能性があります。インプラントの寿命が尽きかけているサインである可能性もあるため、問題の悪化を防ぐためにも早急な対応が必要です。
人工歯に緩みや破損がある
インプラントの上部に取り付けられた人工歯が緩んでいたり、破損していたりする場合も、交換や修理が必要なサインです。放置すると、見た目を損なうだけでなく噛み合わせが悪くなり、インプラント本体にも悪影響を及ぼす可能性があります。
インプラントの寿命を延ばす方法
インプラントを長持ちさせるためには、日々のケアと定期的なメンテナンスが不可欠です。以下に、具体的な方法を挙げます。
口腔内の清潔を保つ
歯ブラシやフロスを使用してインプラント周囲を清潔に保ちましょう。歯科医院で指導された方法を守ってケアしてください。
加えて、抗菌性のある洗口液なども使用することで、口腔内の細菌数を減らせます。
歯科医院で定期検診を受ける
歯科医院での定期検診は、インプラント周囲炎や構造的な問題の早期発見に役立ちます。また、歯科医院でのクリーニングでは、日常のケアでは取り除けない汚れまで除去できます。
インプラント周囲炎の予防に非常に効果的で、通常3ヶ月～半年に一回程度の受診が推奨されます。
噛み合わせの調整
定期的に歯科医院で噛み合わせを確認し、必要に応じて調整してもらうことで、インプラントに過剰な力がかかるのを防ぎます。また、歯ぎしりや食いしばりがある場合、ナイトガードを使用すれば睡眠中に無意識にかかる過度な力からインプラントを守れます。
生活習慣を整える
バランスの取れた食事、禁煙、適度な運動は、インプラントの健康維持に役立ちます。特に、喫煙はインプラントに悪影響を与えるため、可能であれば禁煙しましょう。
インプラントの寿命がきたときの対処法
インプラントの寿命が尽きた場合、以下のような対処法があります。
再治療を受ける
インプラントの寿命がきた場合、まずは歯科医院を受診しましょう。顎の骨や口腔内の状態に問題がなければ、再治療が可能です。
また、インプラントには一般的に5～10年の保証期間が設けられており、保証期間内であれば無償で対応してもらえることもあります。
他の治療法を検討する
インプラント周囲炎や歯周病が重症化して再治療が難しい場合など、患者さまの状態によっては他の治療法を検討する必要があります。ブリッジや部分入れ歯など、ほかの治療法で歯を補うことが考えましょう。
これらの治療法は、インプラントが使用できない場合の代替手段として有効です。
まとめ
インプラントの寿命は平均して10～15年ですが、適切なセルフケアと定期的なメンテナンスにより、さらに長く使い続けることが可能です。喫煙や歯ぎしり、メンテナンス不足といった要因が、寿命を短くする可能性があるため注意が必要です。
寿命が近づいた際のサインを見逃さず、早めに対応すれば問題を最小限に抑えることができます。
インプラント治療を検討されている方は、千葉県印旛郡酒々井町「京成酒々井駅」より徒歩4分、「JR酒々井駅」西口より徒歩10分にある歯医者「あい歯科 矯正・こども歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、患者さまの「悩み」「想い」をしっかり聞いて、質の高い治療を提供しています。一般歯科、小児歯科、矯正歯科、口腔外科、予防歯科、審美歯科、インプラントなどさまざまな診療を行っています。
