
こんにちは。千葉県印旛郡酒々井町「京成酒々井駅」より徒歩4分、「JR酒々井駅」西口より徒歩10分にある歯医者「あい歯科 矯正・こども歯科」です。
子どもの歯並びが気になっている保護者の方にとって、見た目だけでなく将来の健康にも関わる問題は見過ごせません。中でも透明なマウスピースで行う矯正として注目されているのが、インビザライン・ファーストです。
この記事では、インビザライン・ファーストの対象年齢や治療期間、メリット・デメリットなどをわかりやすく解説していきます。
子どもの歯並びが悪いのを放置するリスク

子どもの歯並びに問題があっても、永久歯が生えそろってから治療すればよいと考える方は少なくありません。
しかし、歯並びの乱れは見た目の印象だけでなく、日常生活や健康にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。放置することで起こり得るリスクについて、あらかじめ知っておくことが重要です。
噛む力の発達が妨げられる
歯並びが悪いと、上下の歯がしっかり噛み合わず、食べ物を十分に噛むことが難しくなります。咀嚼が不十分なまま飲み込むことで、胃腸への負担が増し、消化吸収に影響が出るおそれがあります。
また、噛む機能が十分に使われないと、顎の発達が遅れやすく、顔つきにも変化が現れることがあります。成長期の子どもにとって、咀嚼機能の発達は非常に大切な要素です。
発音や滑舌に影響が出る可能性がある
歯並びが乱れていることで、舌の動きが制限される場合があります。特に、前歯のすき間や出っ歯などがあると、サ行やタ行などの発音が不明瞭になりやすく、話すことへの自信を失うこともあります。周囲とのコミュニケーションに消極的になり、学校生活にも影響が出ることが懸念されます。
虫歯や歯肉炎のリスクが高まる
でこぼこした歯並びでは、歯ブラシが届きにくい箇所が多くなります。そのため、磨き残しが増えやすく、プラークや食べかすがたまりやすい状態になるでしょう。
結果として、虫歯や歯肉炎の発症リスクが高まります。将来的に大掛かりな治療が必要となる可能性もあり、子どもにも保護者にも大きな負担となるでしょう。
心理的な影響
歯並びの見た目にコンプレックスを抱き、自分の笑顔に自信が持てないという声も少なくありません。友達の前で口を開けるのを避けたり、写真を嫌がったりと、精神面にも影響を及ぼす可能性があります。こうした積み重ねが、自己肯定感の低下につながるケースもあります。
インビザライン・ファーストとは

インビザライン・ファーストは、子どものために開発されたマウスピース型の矯正治療法です。見た目や装着感への配慮から、透明なマウスピースを使った治療が注目されるようになりました。
特に、乳歯と永久歯が混在する時期に合わせて作られたインビザライン・ファーストは、成長を利用しながら歯並びや顎の発育を整えていける点が大きな特長です。この治療法は、歯列の幅を広げたり、顎の成長をサポートしながら、永久歯が綺麗に並ぶための土台を整えます。
また、透明なマウスピースを使用するため、学校生活の中でも周囲に気づかれにくく、見た目を気にせず過ごせるのも特徴のひとつです。食事や歯磨きの際には取り外しができるため、衛生面でもメリットが大きいです。
ただし、決められた時間きちんと装着し続けることが治療効果に直結するため、保護者のサポートも重要です。
インビザライン・ファーストの対象年齢

インビザライン・ファーストは、乳歯と永久歯が混在する混合歯列期の子どもを対象とした矯正治療です。おおよそ6歳から10歳前後が目安とされており、永久歯が生え揃う前に顎の成長を利用して歯並びを整えることを目的としています。
この時期は、顎の骨がやわらかく成長力があるため、理想的な歯列や噛み合わせに導きやすい時期です。
矯正治療と聞くと永久歯がすべて生えた後に行うものという印象を持たれることが多いですが、実際には早期の対応が効果的とされるケースも少なくありません。特に、顎が小さく歯が並ぶスペースが足りない場合などは、早い段階での介入が将来的な負担を減らすことにつながります。
また、インビザライン・ファーストを始めるタイミングは、子どもの成長スピードや歯の状態によっても変わります。実際の身体的な年齢ではなく、個々の口腔内の発育状況が重要です。
前歯4本と6歳臼歯が永久歯に生え替わっていることがスタートの条件とされることが多いですが、あくまで一つの基準で、最終的な判断は矯正専門医による診断が必要です。
インビザライン・ファーストの治療期間

インビザライン・ファーストの治療期間は、おおよそ1年から1年半程度が目安とされています。
ただし、治療の進行速度は子どもの成長状態や歯の動き方、装着時間の守り方などによって個人差があります。すべてのケースがこの期間内で終わるとは限りません。
インビザライン・ファーストのメリットとデメリット

ここでは、インビザライン・ファーストの特徴をより深く理解するために、メリットとデメリットの両面を詳しく解説します。
インビザライン・ファーストのメリット
見た目に配慮され、成長に合わせた矯正が可能な点は、インビザライン・ファーストの大きな特長です。加えて、生活への支障を最小限に抑えた治療スタイルが支持されています。
装置が目立たず子どもが受け入れやすい
透明なマウスピース型の装置は、他人から気づかれにくく、見た目への影響が少ないのが魅力です。見た目を気にしやすい年齢の子どもにとっては、大きな安心感につながります。
痛みや口内トラブルが起きにくい
金属を使用しない設計で、装置が頬の内側や舌に当たって傷ができるといったリスクを抑えられます。口腔内にやさしい素材のため、痛みや違和感を感じにくく、ストレスが軽減されます。
食事や歯磨きが普段通りにできる
装置を自分で取り外せることも大きな利点です。食事中は外せるため、食べ物の制限がなく、歯磨きも通常通り行えるため、口腔内を清潔に保ちやすくなります。
顎の成長に合わせた柔軟な対応が可能
インビザライン・ファーストは、永久歯への生え変わりのタイミングに合わせて治療を進められます。骨格の成長を妨げずに歯列を整えることができるため、将来的に大がかりな矯正を避けられる可能性もあります。
デジタル技術により治療計画が明確
マウスピースの設計は3Dデジタル技術を用いて行われるため、治療前に完了までの過程を可視化できます。治療の進行状況も把握しやすく、安心して治療に取り組めるでしょう。
インビザライン・ファーストのデメリット
一方で、インビザライン・ファーストには管理面や適用範囲、費用に関する注意点があります。導入前には十分な理解が必要です。
装着時間の管理が重要
マウスピースは1日20時間以上の装着が推奨されており、この時間を守らなければ歯が計画通りに動かず、治療期間が長引く恐れがあります。低年齢の子どもには自己管理が難しく、家庭での見守りや声かけが欠かせません。
すべての症例に対応できるわけではない
インビザライン・ファーストは万能ではなく、重度の不正咬合や骨格的な問題には不向きな場合があります。治療開始前に精密な診断を受け、マウスピース矯正で治療可能かどうかを見極めることが大切です。
自由診療のため費用の負担が大きい
保険適用外であるため、治療費は高額になる傾向があります。クリニックごとに費用は異なり、追加料金が発生する場合もあるため、事前に詳細な説明を受けておくことが望まれます。費用に見合う効果が得られるかをしっかり検討する必要があります。
まとめ

インビザライン・ファーストは、目立ちにくく快適な矯正治療を求める子どもと保護者にとって魅力的な選択肢です。対象年齢や治療期間を正しく理解し、メリットとデメリットの両面を踏まえたうえで検討することが大切です。
インビザライン・ファーストを検討されている方は、千葉県印旛郡酒々井町「京成酒々井駅」より徒歩4分、「JR酒々井駅」西口より徒歩10分にある歯医者「あい歯科 矯正・こども歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、患者さまの「悩み」「想い」をしっかり聞いて、質の高い治療を提供しています。一般歯科、小児歯科、矯正歯科、口腔外科、予防歯科、審美歯科、インプラントなどさまざまな診療を行っています。