
こんにちは。千葉県印旛郡酒々井町「京成酒々井駅」より徒歩4分、「JR酒々井駅」西口より徒歩10分にある歯医者「あい歯科 矯正・こども歯科」です。
インビザラインとは、透明なマウスピース型の矯正装置を使用した歯列矯正方法の一つです。ワイヤーやブラケットを使用する従来の矯正とは異なり、目立ちにくく取り外し可能な点が大きな特徴です。
見た目が気になる方や、食事や歯磨きの際のストレスを軽減したい方に人気があります。
この記事では、インビザラインの仕組みや特徴、メリット・デメリットについて詳しく解説します。自分に合った矯正方法を選ぶためのポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
インビザラインとは

インビザラインは、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発した透明なマウスピース型の矯正装置です。従来のワイヤー矯正とは異なり、目立ちにくく取り外し可能なため、食事や歯磨きの際に装置を外せる利点があります。
また、3Dデジタル技術を用いて精密な治療計画を立てることで、効率的に歯列を整えられます。
ただし、自己管理が求められ、1日20~22時間以上の装着が必要とされています。
インビザラインのメリット

インビザラインは、透明なマウスピースを使用した矯正治療法で、従来のワイヤー矯正とは異なる多くのメリットがあります。
矯正装置が目立たない
インビザラインの最大の特徴は、透明なマウスピースを使用するため、装着していてもほとんど目立たないことです。ワイヤー矯正では金属製のブラケットが歯に装着されるため、口を開けたときに矯正装置がはっきりと見えてしまいます。
しかし、インビザラインではそのような心配がありません。特に、接客業や営業職など、人と接する機会が多い職業の方にとって大きな利点となります。
取り外し可能で衛生的
インビザラインのマウスピースは、食事や歯磨きの際に取り外すことができます。食べ物が装置に詰まる心配がなく歯磨きも普段通りに行えるため、口腔内を清潔に保ちやすくなります。
従来のワイヤー矯正では、装置に食べ物が絡まりやすく、歯磨きが難しいため、虫歯や歯周病のリスクが高まることがありました。インビザラインは衛生的で、長期的な口腔健康の維持にもつながります。
痛みや違和感が少ない
ワイヤー矯正では、装置が口内の粘膜を傷つけたり、ワイヤーが外れて刺さるなどのトラブルが発生することがあります。インビザラインは、滑らかなプラスチック製のマウスピースを使用するため、口内を傷つけるリスクがほとんどありません。
また、歯の移動も段階的に行われるため、強い痛みを感じることが少なく、快適に矯正治療を進められます。
事前に治療結果を確認できる
インビザラインでは、治療開始前に3Dシミュレーションを行い、歯がどのように動いていくのかを確認することができます。これにより、最終的な仕上がりをイメージしやすいため、治療に対する不安を軽減できます。
ワイヤー矯正では、治療が進まないと最終的な歯並びがわかりにくいのに対し、インビザラインでは事前にゴールを把握できます。納得感を持って治療を進められるでしょう。
通院回数が少ない
ワイヤー矯正では、ワイヤーの調整のために定期的な通院が必要です。基本的には1か月に一度の通院が必要で、受診できなければ矯正力を調整できないので歯の移動が遅れる恐れがあります。
インビザラインではマウスピースを自分で交換していくため、通院頻度が低くなります。通常、1.5〜3ヶ月ごとに受診するため、忙しい方でも継続しやすい治療方法です。遠方に住んでいる方や、仕事や学業でスケジュールが詰まっている方にとって、大きなメリットといえるでしょう。
金属アレルギーの心配がない
ワイヤー矯正では金属製の装置を使用するため、金属アレルギーのある方には適しません。インビザラインではプラスチック製のマウスピースを使用するため、金属アレルギーの方でも安心して矯正治療を受けることができます。
食事の制限が少ない
ワイヤー矯正では、硬いものや粘着性のある食べ物を避ける必要がありますが、インビザラインは食事の際にマウスピースを外せるため、基本的に食べ物の制限がありません。好きなものを自由に食べることができるため、ストレスなく治療を続けられます。
インビザラインのデメリット

どのような治療でも、検討する際にはデメリットも理解しておくことが重要です。以下に、主な注意点を挙げます。
適応症例が限定的
インビザラインは、歯に装着するマウスピース型の装置であるため、歯根の大きな移動や複雑な歯のねじれには対応が難しい場合があります。特に、抜歯を伴う矯正や大幅な歯列の修正が必要なケースでは、十分な効果が得られない可能性があります。
自己管理が必要
効果的な治療のためには、1日20~22時間以上の装着が推奨されています。装着時間が不足すると計画通りに歯が動かず、治療期間が延びる可能性があります。自己管理が求められるため、装着時間を守る意識が必要です。
マウスピースの取り扱いに注意が必要
食事や歯磨きの際にはマウスピースを取り外す必要があり、その都度清潔に保つことが求められます。取り外した際に紛失するリスクもあるため、保管場所や取り扱いには注意が必要です。
歯間の削合が必要な場合がある
歯を移動させるスペースを確保するために、歯と歯の間を削る処置が行われることがあります。通常は0.5mm程度の削合で痛みはほとんどありませんが、削る量や部位によっては患者さまにとって負担となる場合もあります。
奥歯の噛み合わせへの影響
マウスピースの装着により、奥歯の噛み合わせが悪くなるケースが報告されています。マウスピースが奥歯の位置や高さに影響を及ぼすためであり、噛み合わせの不調和が生じることがあります。
インビザラインで治療できる歯並び

適応症例が限られているとはお伝えしましたが、インビザラインはさまざまな歯並びの問題に対応できます。以下に、インビザラインで治療可能な主な歯並びのタイプと、その特徴について説明します。
叢生(乱ぐい歯)
叢生とは、歯が重なり合って不規則に生えている状態を指します。顎の大きさと歯のサイズの不均衡により、歯が正しく並ぶスペースが不足することで起こります。
インビザラインでは、歯列全体を適切な位置に移動させることで、叢生を改善できます。
空隙歯列(すきっ歯)
空隙歯列は、歯と歯の間に隙間がある状態を指します。歯のサイズが小さい、または顎が大きいことが原因で生じるケースが多いです。
インビザラインでは、歯を適切に移動させて隙間を閉じ、均整の取れた歯列を実現します。
上下顎前突(出っ歯・受け口)
上顎前突(出っ歯)は、上の前歯が前方に突出している状態で、下顎前突(受け口)は下の前歯が前方に出ている状態です。これらの問題は、噛み合わせや発音に影響を及ぼすことがあります。
骨格的な問題がない軽度の症例であれば、歯の位置を調整し適切な噛み合わせに整えられます。
開咬(オープンバイト)
開咬とは、奥歯を噛み合わせた際に前歯が噛み合わず、隙間ができる状態を指します。この状態は、食事や発音に支障をきたすことがあります。
歯の垂直的な位置を調整し、前歯と奥歯のバランスを整えて開咬を改善します。
交叉咬合(クロスバイト)
交叉咬合は、上下の歯の噛み合わせが左右にずれている状態で、一部の上の歯が下の歯の内側に噛み合うことを指します。この問題は、顎の成長や顔の非対称性に影響を与える可能性があります。
歯を適切な位置に移動させて正しい噛み合わせを実現することで、交叉咬合を改善します。
インビザラインの治療の流れ

ここでは、インビザラインの一般的な治療の流れを説明します。
カウンセリング
初回のカウンセリングでは、患者さまの歯並びや噛み合わせの悩み、治療後の希望などを詳しく伺います。その上で、口腔内の状態を確認し、インビザラインでの治療が適しているかを判断します。
また、予想される治療期間や費用、メリット・デメリットについても説明します。
精密検査
治療を進める前に、詳細な口腔内の検査を行います。具体的には、虫歯や歯周病の有無、歯並びや噛み合わせの状態をチェックします。さらに、レントゲン撮影や口腔内の写真撮影、3Dスキャナーを用いた歯型の採取などを実施し、正確な診断資料を収集します。
治療計画の立案と説明
精密検査の結果を基に、担当医が具体的な治療計画を作成します。3Dシミュレーションソフトを活用し、歯がどのように動いていくかと、最終的な歯並びのイメージを患者さまと共有します。
治療の進行状況や期間、費用などの詳細を理解していただきます。
マウスピースの作製
患者さまの同意を得た後、取得したデータを基にアメリカのアライン・テクノロジー社でカスタムメイドのマウスピースを作製します。最新の3Dプリンター技術により、高精度で患者さま個々の歯列にあったマウスピースが製造されます。
治療開始
完成したマウスピースが届いたら、装着方法やお手入れの仕方、日常生活での注意点などを説明し治療を開始します。通常、1日20~22時間以上の装着が推奨され、1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換します。通院は約6週間ごとに行い、治療の進行状況を確認します。
保定期間
すべてのマウスピースの装着が完了し目標とする歯並びが達成された後も、歯が元の位置に戻らないよう保定装置(リテーナー)の使用が必要です。この期間中は、定期的に通院し歯並びの安定性を確認します。
インビザラインで治療する場合にかかる費用

インビザラインの治療費は、治療内容やクリニックによって異なります。全体矯正の場合は70万円〜120万円、前歯のみを対象とした部分矯正の場合は30万円〜80万円となります。
主な費用の内訳は、以下のとおりです。
- 初診相談
- 精密検査
- マウスピースの作製
- 治療費
- 保定装置(リテーナー)
- 通院
- メンテナンス費用
また、治療期間が長引くと通院回数やマウスピースの交換頻度が増え、追加費用がかかる可能性もあります。費用は症例の難易度やクリニックの方針によって変動するため、複数のクリニックでカウンセリングを受け、治療内容や費用を比較することが大切です。
まとめ

インビザラインは、透明なマウスピースを使用する歯列矯正方法で、目立ちにくく快適に治療を進められる点が特徴です。従来のワイヤー矯正と異なり取り外しが可能なため、食事や歯磨きがしやすく、口腔内を清潔に保ちやすいメリットがあります。
また、痛みが少なく、事前に治療計画を3Dシミュレーションで確認できる点も安心材料の一つです。
一方で、1日20~22時間以上の装着が必要なため、自己管理が求められます。適応できる症例にも制限があり、重度の不正咬合には適さない場合があります。
インビザラインを検討されている方は、千葉県印旛郡酒々井町「京成酒々井駅」より徒歩4分、「JR酒々井駅」西口より徒歩10分にある歯医者「あい歯科 矯正・こども歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、患者さまの「悩み」「想い」をしっかり聞いて、質の高い治療を提供しています。一般歯科、小児歯科、矯正歯科、口腔外科、予防歯科、審美歯科、インプラントなどさまざまな診療を行っています。