
こんにちは。千葉県印旛郡酒々井町「京成酒々井駅」より徒歩4分、「JR酒々井駅」西口より徒歩10分にある歯医者「あい歯科 矯正・こども歯科」です。
インビザライン矯正は、透明で目立たず取り外しができる点が大きな魅力ですが、治療中に虫歯ができるケースも少なくありません。「矯正中はしっかりケアしているのに、なぜ虫歯に?」と疑問に思う方も多いでしょう。
マウスピース矯正ならではの習慣や油断が、虫歯のリスクを高めることがあります。
この記事では、インビザライン矯正中に虫歯ができる原因や、見つかった場合の対処法、さらに虫歯を予防するための具体的なポイントをわかりやすく解説します。
インビザライン矯正をはじめる前に虫歯が見つかったら

インビザライン矯正を始める前の検査で虫歯が見つかることは珍しくありません。この場合、原則として先に虫歯の治療を終わらせる必要があります。マウスピースは歯の形に合わせて作られますが、虫歯治療によって歯の形状が変わると装着できなくなる恐れがあるからです。
また、矯正中はマウスピースを長時間装着するため、虫歯があると悪化しやすいというリスクもあります。矯正を進めながら虫歯治療を行うのは難しく、計画に遅れが出る可能性もあるため、事前の治療が非常に重要です。
小さな虫歯であっても、放置すれば大きなトラブルにつながりかねません。矯正の効果を最大限に引き出すためにも、まずは口腔内を健康な状態に整えてから治療を始めることが望ましいでしょう。
インビザライン矯正中に虫歯になる原因

ここでは、インビザライン矯正中に虫歯になる原因について解説します。
マウスピースの装着時間が長い
インビザラインは1日20~22時間以上の装着が推奨されており、歯が密閉された状態が長時間続きます。唾液には自然な洗浄作用がありますが、マウスピースを装着しているとその循環が妨げられ、口内の自浄作用が弱まります。
その結果、プラークや食べかすが残りやすくなり、虫歯のリスクが高まります。
マウスピースを装着したまま飲食する
原則としてマウスピースは食事や糖分を含む飲み物の際には外す必要がありますが、面倒だからと装着したまま摂取する人もいます。マウスピース内に糖分が残留しやすく、虫歯菌のエサとなって酸が発生しやすい環境ができあがります。
歯磨きやケアが不足している
取り外しができるとはいえ、マウスピースをこまめに着脱し、毎回丁寧に歯磨きを行うのは簡単なことではありません。外出先や仕事中など、ついケアを後回しにしてしまうこともあるでしょう。
しかし、そうした油断が歯垢の蓄積を招き、虫歯につながる可能性があります。特に歯と歯の隙間や奥歯など、磨き残しが多くなりやすい部位には注意が必要です。
マウスピース自体の衛生管理が不足している
マウスピースは毎日清潔に保つ必要があります。適切な洗浄を怠ると、細菌が繁殖して虫歯や口臭の原因になることがあります。歯磨きと同様に、マウスピースの洗浄も日々の習慣に組み込むことが重要です。
インビザライン矯正中に虫歯になったときの対処法

インビザライン矯正中に虫歯ができた場合、適切な対処を行うことで、矯正の中断を最小限に抑えられます。治療をスムーズに進めるためにも、対処法を知っておきましょう。
虫歯の程度に応じた治療を行う
矯正中に虫歯が見つかった際、まず行われるのが虫歯の進行度に応じた治療です。
小さな虫歯であれば、削る範囲を最小限にとどめてレジンなどで簡易的に詰める処置が行われます。この程度の治療であれば、マウスピースの形状に大きな変化が生じないため、そのまま矯正を継続できることも多いです。
一方で、虫歯が大きく進行している場合は、神経の治療や被せ物が必要になることがあります。この場合、歯の形状が大きく変わるため、使用中のマウスピースが合わなくなる可能性が高いです。再度型取りを行って、新しいマウスピースを作成する必要が出てきます。
マウスピースを再製作する
虫歯治療によって歯の形が変わった場合、矯正用のマウスピースが合わなくなることがあります。マウスピースは患者さまの歯の形状に合わせて精密に作られているため、少しでも形が変わると装着が困難になることがあります。
このような場合には、新しいマウスピースを再製作する必要があり、治療計画が一時的に変更されることもあります。
ただし、マウスピースの再製作が必要かどうかは、治療内容や歯科医師の判断によって異なるため、まずは担当医としっかり相談することが大切です。
治療中のスケジュール調整
インビザライン矯正と虫歯治療を同時進行することも可能ですが、その際には矯正専門医と一般歯科医との連携が不可欠です。どのタイミングでどの処置を行うか、マウスピースの装着スケジュールをどう調整するかなど、細かい部分での配慮が必要です。
治療方針を明確に共有することで、矯正と虫歯治療の両立がしやすくなります。
また、虫歯の治療中は一時的にマウスピースの装着時間が減少する可能性があるため、その分矯正の進行に多少の影響が出ることも考えられます。適切に対処すれば治療全体への大きな支障にはなりません。
インビザライン矯正中に虫歯になるのを防ぐ方法

ここでは、インビザライン矯正中に虫歯を防ぐための具体的な方法について、詳しく解説します。
食後の歯磨きを徹底する
インビザライン矯正をしている間は、基本的に1日20~22時間以上のマウスピース装着が推奨されます。そのため、食事や間食のたびにマウスピースを外し、食後には必ず歯を磨いてから再装着することが重要です。
食べかすが歯に残ったままマウスピースを装着すると、細菌が繁殖しやすくなり、虫歯の原因になります。歯磨きが難しい場合でも、最低限うがいを行って口腔内を清潔に保つ意識が必要です。
フロスや歯間ブラシを活用する
歯ブラシだけでは落としきれない汚れが歯と歯の間には残りやすいです。歯の表面や隙間に食べかすが溜まりやすく、虫歯リスクが上がる傾向にあります。そのため、フロスや歯間ブラシを併用して、細かい部分の清掃を行うことが効果的です。
習慣的にこれらのアイテムを使うことで、口腔内の清潔をより高いレベルで保てます。
マウスピースを適切に洗浄・管理する
インビザラインのマウスピースは毎日洗浄する必要があります。水だけでなく、専用の洗浄剤やぬるま湯を使ってしっかりと汚れを落とすことで、細菌の繁殖を防ぎます。
また、熱湯や歯磨き粉の使用は変形や傷の原因となるため避けましょう。衛生的な状態を保つことで、虫歯や口臭のリスクを軽減できます。
糖分の摂取を控える
糖分は虫歯菌のエサとなり、酸を発生させて歯を溶かす原因になります。インビザラインを装着している状態で糖分を含む飲食を行うと、密閉されたマウスピース内に糖分がとどまり、虫歯のリスクが一層高まります。
飲み物は基本的に水を選び、甘い飲料を摂取する場合はマウスピースを外し、飲食後には必ず歯磨きを行うことが大切です。
定期的な歯科検診を受ける
矯正中であっても、定期的に歯科検診を受けることは非常に重要です。虫歯は初期段階では自覚症状がほとんどなく、進行してから気づくケースが多いため、早期発見のためには定期検診が欠かせません。
クリーニングやチェックを通じて、虫歯だけでなく歯周病やその他のトラブルも防ぐことができます。
まとめ

インビザライン矯正は、見た目や快適さに優れた治療法ですが、マウスピースの長時間装着により虫歯リスクが高まる点には注意が必要です。虫歯は、マウスピース内の唾液循環の低下や、食後の不十分なケア、マウスピースの装着状態などが原因で発生します。
虫歯ができた場合は、治療するためにインビザライン矯正を中断する可能性もあります。また、虫歯治療によりマウスピースが合わなくなった場合は再製作が必要になることもあるでしょう。
予防には、毎回の食後の歯磨き、マウスピースの清潔な管理、糖分摂取の制限、定期検診の受診などが効果的です。インビザライン矯正と虫歯予防を両立するには、日々の丁寧なセルフケアと歯科医との連携が欠かせません。
インビザライン矯正を検討されている方は、千葉県印旛郡酒々井町「京成酒々井駅」より徒歩4分、「JR酒々井駅」西口より徒歩10分にある歯医者「あい歯科 矯正・こども歯科」にお気軽にご相談ください。
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