インビザラインの治療の様子

こんにちは。千葉県印旛郡酒々井町「京成酒々井駅」より徒歩4分、「JR酒々井駅」西口より徒歩10分にある歯医者「あい歯科 矯正・こども歯科」です。

歯列矯正において注目を集めているインビザラインは、透明なマウスピース型の矯正装置を使って、目立たずに歯並びを整えることができる治療法です。ワイヤーやブラケットを使用せず、見た目を気にすることなく治療を進められることから多くの方に選ばれています。

なかには、インビザラインは抜歯なしで治療できると思っている方も多いかもしれませんが、実はケースによっては抜歯が必要になることもあります。

本記事では、インビザラインで抜歯が必要になるケースや不要なケースについて解説します。インビザラインを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

インビザラインとは

インビザラインのアライナー

インビザラインは、アメリカで開発されたマウスピース型の歯列矯正システムで、透明なアライナーを使用して歯を少しずつ動かしていく治療法です。

従来のワイヤー矯正とは異なり、目立ちにくく、取り外しも可能な点が大きな特徴です。患者さん自身が1〜2週間ごとに新しいアライナーに交換して、段階的に歯並びを改善していきます。

この治療は、歯型のデジタルスキャンと3Dシミュレーションによって、治療前から治療後の歯並びを可視化できるのも魅力のひとつです。見た目や日常生活への影響を最小限に抑えつつ、矯正を進めたい方にとって、非常に優れた選択肢といえます。

インビザラインで抜歯が必要なケースとは

インビザライン治療前に抜歯をする様子

インビザラインは、なるべく歯を抜かずに矯正できる治療法として知られていますが、すべての症例が非抜歯で対応できるわけではありません。歯並びの状態によっては、抜歯をすることでより良い治療結果が得られることがあります。

顎が狭くて歯が並びきらない場合

顎の幅が狭く、歯がきれいに並ぶスペースが不足している場合には、抜歯が必要になることがあります。無理に歯を並べようとすると、歯が外側に押し出されたり、噛み合わせが不安定になったりする可能性があります。

特に日本人は顎が小さい傾向があるため、歯が並ぶスペースが不足しやすく、インビザラインでも抜歯を検討するケースが少なくありません。抜歯によって適切なスペースを確保することで、歯列全体のバランスを整えることが可能になります。

歯と歯が重なっている場合

歯がガタガタに並んでいる状態を叢生(そうせい)と呼びます。なかでも八重歯のように歯が飛び出しているケースでは、歯列全体のスペースが不足しており、抜歯が必要になることがあります。

インビザラインでこうした叢生を治療する場合、抜歯によって適切なスペースを作ることで、歯を無理なく理想的な位置に並べることが可能になります。

軽度の叢生であれば、歯の間を削るなどして対応できる場合もありますが、歯の重なりが強い場合は抜歯による治療のほうが安定した結果につながります。

前歯が大きく出ている場合

上の前歯が大きく前方に突出している上顎前突(じょうがくぜんとつ)の症例では、見た目だけでなく機能面でも問題が出やすくなります。こうしたケースでは、前歯をうしろに下げるためのスペースが必要になるため、抜歯を行うことで治療効果が高まります。

特に口元が出ていると感じる方や、横顔のラインを改善したい方にとって、抜歯は有効な選択肢です。抜歯によってスペースを確保することで、歯列のバランスを整え、口元の突出感を軽減することが可能になります。

抜歯をせずに治療できるケースとは

抜歯をせずに治療できるケースを説明する歯科医師

インビザラインでは、すべての症例で抜歯が必要というわけではありません。歯の状態や顎の大きさによっては、非抜歯での矯正が可能な場合もあります。ここでは、抜歯をせずに治療ができる主なケースをご紹介します。

歯を並べるスペースがある場合

もともと歯と歯の間にすき間がある空隙歯列(くうげきしれつ)や、顎に十分な広さがある場合は、抜歯を行わなくても歯を適切な位置に並べることができます。特に歯が小さい方や顎が広めの方では、スペースに余裕があるため、歯を無理なく移動させることが可能です。

歯並びの乱れが軽度の場合

歯の傾きや位置のズレが軽度であれば、抜歯を行わずに矯正治療を進めることができます。たとえば前歯が少し重なっている、歯の向きがわずかにずれているといった状態であれば、アライナーによる微調整で対応が可能です。

歯と歯の間を削ることで対応できる場合

IPRという歯と歯の間をわずかに削る処置によってスペースを確保し、抜歯せずに歯を並べる方法もあります。削る量はごくわずかで、歯に大きなダメージを与えることはほとんどありません。

叢生が中等度以下のケースでは、IPRによって必要なスペースを確保することで、非抜歯でもきれいな歯並びを実現できることがあります。抜歯に抵抗がある方にとって、非常に有効な選択肢のひとつです。

インビザラインで抜歯をするメリット

インビザラインで抜歯をするメリットイメージ

抜歯と聞くとネガティブな印象を持つ方も多いかもしれませんが、適切に抜歯を行うことで、より理想的な歯並びや口元の改善につながるケースもあります。ここでは、抜歯をすることによる主なメリットについて解説します。

歯を正しい位置に無理なく移動できる

歯列のスペースが不足している場合、抜歯を行うことでその空間を確保し、歯を理想的な位置に移動させることができます。無理に並べるのではなく、自然な配列と噛み合わせが実現できるため、見た目にも機能的にもバランスの取れた仕上がりになります。

横顔や口元の印象をすっきり整えられる

前歯が前に出ていることで、口元がふくらんで見えたり、横顔のバランスが崩れて見えたりすることがあります。こうしたケースでは、抜歯によって歯を後方に下げるスペースをつくることで、すっきりとした口元に近づけることが可能です。

特にEラインを意識したフェイスラインの改善を目指す場合には、抜歯による矯正が効果を発揮します。見た目の印象を大きく変えたい方にとって、大きなメリットとなるでしょう。

治療後の後戻りを防ぎやすくなる

歯列に無理なくスペースを与えて矯正を行うことで、治療後に歯が元の位置に戻ろうと動く後戻りのリスクを軽減できます。狭いスペースに強引に歯を並べた場合、矯正力が弱まると後戻りしやすくなります。

しかし、抜歯によって適切な余裕を持たせることで、安定した歯並びを長く維持しやすくなるのです。

インビザラインで抜歯をするデメリット

インビザラインで抜歯をするデメリットイメージ

抜歯をともなう矯正治療には多くのメリットがある一方で、デメリットも存在します。治療を始める前に、正しく理解しておくことが大切です。ここでは、インビザラインで抜歯を行う代表的なデメリットについて解説します。

治療期間が長くなることがある

抜歯を行った場合、歯を動かす距離が大きくなるため、治療期間が延びる傾向があります。特にインビザラインでは、アライナーを段階的に交換しながら歯を少しずつ動かす仕組みのため、スペースを閉じる工程に時間がかかることがあるのです。

抜歯による痛みや腫れを伴うことがある

抜歯自体は一般的な処置ですが、治療後に痛みや腫れ、違和感が出ることがあります。特に健康な永久歯を抜く場合には、精神的な抵抗を感じる方も少なくありません。また、抜歯後は数日間、食事や会話に支障が出ることもあります。

抜歯スペースが目立つ場合がある

抜歯を行った直後は、歯がまだ動いていないため、口元にすき間が見えることがあります。特に前歯付近の抜歯では、話したり笑ったりしたときにスペースが気になるという方も少なくありません。

見た目に不安がある場合は、治療計画の段階で事前に歯科医師に相談しておくことが大切です。

まとめ

インビザラインで歯列を整える笑顔の女性

インビザラインは、見た目に配慮しながら歯並びを整えられる優れた矯正方法ですが、歯列や顎の状態によっては抜歯が必要になるケースもあります。

スペース不足や叢生、出っ歯などの症例では、抜歯を行うことで歯を理想的な位置に移動でき、噛み合わせや横顔のバランスも整いやすくなります。

一方で、抜歯による痛みや治療期間の延長、すき間が目立つなどのデメリットもあるため、事前にしっかりと理解しておくことが重要です。

抜歯の有無にかかわらず、ご自身に合った治療法を選ぶためには、歯科医師による丁寧な診断とカウンセリングが欠かせません。インビザラインを検討されている方は、ぜひ信頼できる歯科医院で相談してみてください。

インビザラインを検討されている方は、千葉県印旛郡酒々井町「京成酒々井駅」より徒歩4分、「JR酒々井駅」西口より徒歩10分にある歯医者「あい歯科 矯正・こども歯科」にお気軽にご相談ください。

当院では、患者さまの「悩み」「想い」をしっかり聞いて、質の高い治療を提供しています。一般歯科、小児歯科、矯正歯科、口腔外科、予防歯科、審美歯科、インプラントなどさまざまな診療を行っています。

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