ボロボロの歯の治療

麻酔注射の際は、チクッとする痛みさえほとんど感じさせない処置をするのがこだわりです。実際、患者さんからは「麻酔をしているのがわからない」と大好評です。

麻酔の痛みを最小限に抑えるために、私どもは「3ステップ麻酔法」を導入しています。

3ステップ麻酔法では、まず注射の前に、歯ぐきに塗るタイプの表面麻酔を施します。

次に、患部を拡大して見られる歯科用ルーペ（拡大鏡）で歯ぐきの状態をチェックし、痛みの出にくい箇所をめがけて麻酔を注射。チクッとした刺激を感じにくいよう、注射針は日本で入手できる中で最も細いものを使用します。

チクッとしない麻酔注射を打てたら、最後に電動式注射器専用の針に切り替えて麻酔液を注入します。極細の針を使う目的は「チクッと感じさせないため」でしたが、ここで使用する電動用の針は「しっかりと麻酔を効かせる」ことが目的です。

このように時間をかけて一つひとつステップを踏み、痛みに配慮しながら、より確実に麻酔を効かせた上で治療をスタートします。

点滴を使って、より痛みを感じにくくすることも可能です。これは眠くなる鎮静剤を静脈から投与する「静脈内鎮静法」と呼ばれるものです。

点滴開始から数分でほぼ眠っている状態になるため、治療中の痛みや不快感を自覚される方は滅多にいません。気づいたときには治療が終わっていたと感じる方がほとんどです。

※静脈内鎮静法（睡眠麻酔治療）および、この麻酔法に伴う処置はすべて自費診療となります。

※静脈内鎮静法自体の費用は66,000円（60,000円 税別／回）です。

身長や体重、アレルギーや全身疾患、内服薬について確認します。

血圧計・動脈血酸素飽和度・心電図などの各種モニターを装着します。患者さんの様子をより的確に把握するため、口紅やマニキュア、コンタクトレンズはせずにお越しください。

主に、腕や手の甲の静脈に点滴をします。この際の注射針はとても細いため、ストレスはほとんどありません。

うとうとしてきたら治療を開始します。引き続き、患者さんの心拍や血圧などのデータをリアルタイムでチェックします。

この段階に入ると、うたた寝をしているような状態です。治療の痛みを自覚することは滅多にありません。

投与したお薬の影響を確認するため、治療終了後から30分～1時間ほどお休みいただきます。

先にご紹介した3ステップ麻酔法でも痛みを大幅に抑えられますが、より確実性のある静脈内鎮静法をおすすめするのは次のような患者さんです。

自費診療への無理な誘導は決していたしませんが、少しでも安心して治療をお受けになりたい方は、不安の度合いや治療内容に応じてご検討いただければ幸いです。

「総合治療」は、フルマウス治療とも呼ばれます。お口全体を効率よくきれいにするため、むし歯・歯周病治療、審美歯科・インプラント、咬み合わせ・矯正治療など、あらゆる分野からアプローチする治療です。建物に例えると、本格的なリフォーム（フルリノベーション）に相当します。

総合治療を行える歯医者はそう多くありません。「今までさまざまな歯医者で場当たり的に治療を受けてきた」という方も少なからずいらっしゃるでしょう。

当院の総合治療は、「この際、すべての歯を一気にきれいにしたい」「短期間ですべて治してしまいたい」と希望されたケースで特に喜ばれています。

そのほか、次のようなご要望にもお応えすることが可能です。

一般的な2次元のレントゲンでは見えない部分も、歯科用CT画像を使用して3次元で確認し、事前に診断します。

これにより、効率的に治療を行うための計画作成が短期間で実現。治療計画にムダがなければ、より的確な治療法を複数ご提案できるのです。

CT画像に基づいた短期集中型の治療計画では、全体の治療工程数を明確に示します。そして、1回の治療に1～2時間を確保します。そうすることで、制約の多い保険診療では複数回に分けなければいけない治療も、1回の来院で完了できるからです。（※1）

さらに静脈内鎮静法（睡眠麻酔治療）を併用すれば、矯正治療で歯を整えるために行う便宜抜歯なども1日で済ませられます。

通院回数の削減は、患者さんのご負担軽減につながると考えています。

短期間での集中治療となると、「広く浅く」と思われるかもしれません。しかし当院では、治療本数が多い場合でも1本1本の歯を丁寧に治療しています。

特にセラミックによる白いつめもの・かぶせ物は、美しい仕上がりに対するこだわりを持って治療にあたっています。

見た目が美しく、より機能性の高いかぶせ物は当院が得意とするところ。なぜなら10年以上（※2）にわたり、実力のある技工所の歯科技工士と密に連携をとり続けているからです。

また機器面においても、デジタル歯冠色調分析器「Shade Eye System」などを使って自然な色味や美しさを追求しています。歯の色は歯科医師の経験と直感に左右されがちですが、デジタル画像診断を用いることでより正確に調色でき、治療期間の短縮も実現しています。

※1　短期間集中治療は自費診療です。
※2　2024年現在