成田市近郊のこどもとおとなの歯医者
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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10:30~12:00 | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ○ | × | × |
12:00~18:00 | × | ○ | 〇 | ○ | ○ | △ | × | × |
△:14:00~17:00 休診日:月曜日、日、祝日
歯科医師
MICアカデミー(三好敬三先生主催 シミュレーションソフトによるGuided Surgeryを用いた低侵襲のインプラント治療を行うスタディグループ)
人の役に立つ仕事をしたかったから
最新の治療技術を学ぶため、研修会に参加することが多い。
時間があれば食べ歩き。
アウトドア&釣り、ジム通い
人の役に立ちたいと思い歯科医師になり、卒業後に、さまざまな治療技術を学びたいと思い、いろいろな経験を積んできました。
私が歯科医師になりたての頃の話を聞いて下さい。お子さんにたくさんの虫歯があるので治して欲しいと、来院されたお母さん。
たしかにお子さんのお口の中は虫歯だらけで、お母さんも前歯にあきらかに虫歯があるようですが、気にならない様子で「とりあえず子供の歯を詰めてもらえればいいです」とのこと。
そう、お母さんは「むし歯が母親からの感染症」であることを知らないんですね。削って詰める=むし歯治療は終わり、という認識の方が多いことに驚かされました。
「虫歯は感染症」ですので、むし歯で穴が空いたところを詰めるのは、あくまでもその穴が空いた部分の進行するむし歯を食い止めて、形を治して噛める形に戻しただけです。唾液を介してお口の中全体に、むし歯菌が蔓延している状態で、今までと何も変わらない取り組みをして、同じような食事の習慣は歯磨き習慣をしていれば治したところもむし歯になるのは時間の問題という歯科医師の常識は、全く世間に浸透していない。
母親からの虫歯菌感染予防のためには、生後6か月からむし歯予防のために歯科医院に通った方がいい、こんなことも全く世間に知られていない時代でした。
そんな中、介護施設の訪問歯科診療を手伝ってほしい、と知人Drから頼まれ、高齢の方のお口の中を診察する機会がありました。そこで愕然としたのを覚えています。
介護施設の入居者のほとんどが、歯が数本しかない、もしくは入れ歯がガタガタで噛めないという状況でした。
要するに、身体の寿命よりも歯の寿命が圧倒的に短いがために、最後に満足に食事も摂ることさえできずに死に至るその日まで、そのまま寝たきりになってしまうという典型的な日本人の終末期の現実がありました。
•歯がなくなることで全身疾患(脳梗塞・心筋梗塞等)のリスクが上がり、短命になる
•歯がなくなることで消化器系の癌の発症率が上がる
•歯がなくなることと認知症は繋がっている。
•歯がなくなることで誤嚥性肺炎(90歳以上の場合は癌よりも死亡率が高いというデータも)のリスクがあがる。
つまり、歯がないことで健康に生きていられる可能性が低くなり、死のリスクが高まるということが日本歯科医師会主催の口腔保険シンポジウムで近年明らかにされてきていますが、こんなことも当時はあまり注目されていない状況でした。
また、歯がないことは死のリスクを高めるだけではなく、日本が抱える大きな問題、“寝たきり”と密接に関わっているのです。スタートラインに「歯を失う」という原因があるのです。8020(80歳で20本の歯を残しましょう)と言われていますが、現状では厚生労働省が行なっている調査によると、80歳の日本人の平均残存歯数(残っている歯の数)はたったの6.8本です。
私達日本人にとって、歳をとることと歯がなくなっていくことは当然のように比例していると考えています。テレビCMでは入れ歯安定剤の宣伝が当然のごとく流れ、入れ歯は老人の代名詞となり、そのことを誰も疑問にすら感じません。歳をとるということと歯がなくなって入れ歯の不具合に苦しむ日が来るものだ、と考えている方が多いです。
日本は世界的に生活水準も高いし、国民がみんな保険で治療を受けられる国なのに、どうしてこんなに歯で悩んでいる人が多いのだろう?と疑問を持ちました。
ですが、先進国の中では日本人だけが、歯医者さんは救急病院とおなじ場所、つまり痛くなってから行く所と考えられているため、このような結果になっています。
しかし、世界では痛みを事前に防ぐ「予防歯科」の考えが常識となっているのです。各国で、定期的に歯科検診・クリーニングを受けている人の割合を長崎大学が調べた結果、スウェーデンの受診率90%以上、アメリカ80%に比べ、日本は2%と極端に遅れていることが判明しています。
痛くなってから歯科医院に通うということは、ある程度虫歯が進行しており、そこまで進んだ虫歯治療は削る・かぶせる治療になることが多いです。一度削った歯はもろくなり、細菌が入りやすくなってしまうため、抜歯への悪循環がはじまります。「だいたい同じ歯を5回再治療すれば、歯の傷は大きくなり、その歯は抜歯の対象になることが多い、というのが歯科医療関係者の常識です。痛くなってから歯医者にいくという文化が根づいた結果、日本における80歳以上の総入れ歯装着率は6割以上という残念な結果となって、世界でも類を見ないレベルの歯無し大国である日本は寝たきり大国となってしまっています。
むし歯予防の先進国スウェーデンでは、1970年代に徹底的な予防システムが国家プロジェクトとして立ち上がり、1979年には80%もあった3歳児の虫歯保有率が、6年後には4%に減少するというめざましい成果がみられました。
少し古いデータになってしまいますが、厚生省の発表によると65歳以上の長期ケア入所者のうちスウェーデンは4.2%が寝たきりであるのに対し、日本では33.8%が寝たきりであり、日本とスウェーデンでは寝たきり高齢者の数が8倍もの差があります。終末期への治療の違いなどもありますが、日本人はスウェーデン人と比較し、歯が少なく寝たきり老人の数が多いということははっきりしています。
1970年代、同様に日本国内でもむし歯は多かったですが、日本政府が行ったのは、予防の考え方はまったく無視して、保険制度で国民に安く銀歯を入れることだけでした。
スウェーデンに生まれなかった私たち日本人でも、自分の意識から変えていくことで、自分とその子供たちの歯の将来を守ることは可能なはずです。歯医者を怖がるのはやめて、トラブルが起こる前に定期的に訪れる習慣をつけるのはいかがでしょうか。
予防をないがしろにしてしまった日本人の歯の結末は冒頭の通りです。高齢者に入れ歯は日本の文化として定着し、歯医者は痛い治療を行う怖い場所というイメージが万人に刷り込まれました。世界でも有数の長寿大国にも関わらず、むし歯や歯周病になってから通院し、歯がなく寝たきり老人の数が非常に多いのが現代日本の特徴です。
日本の保険制度のパラジウムを含んだ銀歯は、6~8年でまた外れたり、むし歯になったりトラブルが起きるという耐久性の低さです。
「だいたい同じ歯を銀歯で5回再治療すれば、歯の傷は大きくなり、その歯は抜歯の対象になることが多い、というのが歯科医療関係者の常識です。この事実を知らない方がほとんどだと思います。
ご自身が80歳の自分が健康で、美味しく食べ、最後まで楽しく笑っていられるための、ちょっとした投資です。
たとえ今のご自分の歯で苦労されているとしても、「むし歯や歯周病の母子感染症である」「感染してしまってからの生活習慣でさらに悪化する」「定期的に歯科医院にメンテナンスに行くと予防できる」「お子さんは生後
6か月から来院するとよい」etcといった、ちょっとした知識を私たち歯のプロフェッショナルからのアドバイスに耳を傾けていただければ、お子さんの歯は虫歯ゼロにすることも可能です。家族で定期健診の習慣を持つだけでも、その後の人生が大きく変わります。
それを続ければ、痛くなったら外れたら歯科医院に通う習慣の人生よりもかならず歯を長く残す事が可能となります。せっかくなら、家族全員の歯を出来る限り長く残して健康な人生を送ってみませんか?
あなたに歯を長く残したいという気持ちがあれば、歯を残す道は必ず開けます。
そのために、あい歯科小児歯科を開院しました。