
こんにちは。千葉県印旛郡酒々井町「京成酒々井駅」より徒歩4分、「JR酒々井駅」西口より徒歩10分にある歯医者「あい歯科 矯正・こども歯科」です。
虫歯が進行すると、治療の選択肢が限られ、最終的に抜歯せざるを得ない場合があります。
しかし、歯を抜くのにはそれなりのリスクが伴うため、どのような状態で抜歯が求められるのかを理解しておくことが大切です。
この記事では、虫歯によって抜歯が必要なケースや、抜歯後に予測されるリスクについて解説します。また、抜歯にかかる費用やその後に必要となる治療法もご紹介しますので、抜歯を検討する際の参考にしてください。
歯は抜く必要があるの?

虫歯が発生しても、歯科治療の基本はなるべく歯を残すことです。
しかし、虫歯が深刻な段階まで進行し、通常の治療では改善が難しい場合は、抜歯が必要になることもあります。このあと詳しく触れますが、歯の機能が著しく損なわれた場合や根管治療では対応が困難な場合には、抜歯について歯科医師と検討する段階に入ります。
ただし、抜歯することで伴うリスクもあるため、十分に納得したうえで検討しましょう。抜歯に関して納得できない場合はセカンドオピニオンを検討するのも一つの手段です。
虫歯を放っておくとどうなる?

虫歯が進行すると、周囲の健康な歯や歯茎にも影響を及ぼす可能性があります。周囲の歯が虫歯になると治療が必要になり、費用がかかったり治療期間が長くなったりする可能性があります。
また、虫歯が神経にまで達すると激しい痛みが生じて、最終的に抜歯が必要になる場合もあるでしょう。さらに、虫歯菌が血管に入り込んで体内をめぐると、心筋梗塞や脳梗塞などの全身疾患を引き起こす可能性もあります。
虫歯で抜歯するケースとは

続いては、どのような状態で抜歯が求められるのかを解説します。
根管治療ができないほど進行している場合
虫歯が歯の神経(歯髄)にまで達すると、神経を取り除く根管治療が行われます。根管治療とは、歯の神経を取り除き、歯の内部を清掃・消毒する治療のことです。
しかし、感染が歯根の先端部分まで進んでいる場合には、根管治療での対応が難しくなります。このようなケースでは、顎骨骨髄炎を引き起こすなど、深刻なリスクが伴うため、抜歯が必要となる場合が多いです。
周囲の歯や骨に影響が及ぶ場合
虫歯が歯根にまで達すると、問題のある歯だけでなく、隣接する健康な歯や顎の骨にも影響が及ぶ可能性があります。歯根に感染が広がると、細菌が顎の骨を溶かし、歯を支える機能が損なわれるため、抜歯が必要となることもあります。
歯冠部が崩壊している場合
虫歯の進行によって歯冠(見える部分)がほぼ崩壊し、歯の構造が著しく損なわれた場合、歯を残すことが実質的に不可能になります。こうしたケースでも、感染が周囲に広がるのを防ぐために抜歯が選択されます。
抜歯するリスク・しないリスク

抜歯をすることにはリスクがありますが、虫歯を抜歯せずに放置することにもリスクがあります。ここでは、抜歯するリスクと抜歯をしないリスクについてそれぞれ解説していきます。
抜歯するリスク
抜歯をすると以下のようなリスクがあります。
噛み合わせが悪くなる可能性がある
抜歯後はインプラントや入れ歯、ブリッジなどで歯の機能を回復させる必要があります。抜歯後に歯を補う治療をせず、歯がないまま放置すると、隣の歯が傾いて噛み合わせが悪くなる可能性があります。
ショック症状が起こる可能性がある
抜歯をする際、麻酔を使用することでまれにショック症状が起こることがあります。特に体調が万全でない場合、麻酔による副作用が出やすくなります。さらに、緊張やストレスから血圧が上昇し、出血が増える可能性もあるため、抜歯をする場合には慎重な判断が求められます。
上顎洞を傷つけるリスクがある
上顎の奥歯や親知らずを抜歯するときには、上顎洞を傷つけてしまうリスクがあります。これが原因で鼻づまりや頭痛が起こることがあり、治療後も長期にわたって症状が続く可能性があります。
見た目に影響を及ぼすことがある
抜歯することで歯を支える顎の骨が痩せ、顔の輪郭や見た目に影響が出ることもあるでしょう。そのため、抜歯後も定期的にメンテナンスを受けることが大切です。
抜歯しないリスク
抜歯をしないリスクは、以下のとおりです。
周囲の歯に影響を及ぼす可能性がある
虫歯が進行して抜歯が必要であるにも関わらず放置すると、症状が進行して周囲の健康な歯にも悪影響を及ぼす恐れがあります。特に虫歯が広がると、口腔内の衛生状態が悪化し、ほかの歯の寿命も短くなるリスクが高まります。
骨が吸収される可能性がる
抜歯をせずに長期間放置すると、顎の骨が吸収される可能性があります。顎の骨が吸収されると、抜歯後にインプラント治療が受けられなくなる可能性があるでしょう。
抜歯後の治療方法が限られる可能性があるため、歯科医師から抜歯が必要と診断された場合には放置してはいけないのです。
虫歯の抜歯にかかる費用

虫歯が原因で抜歯が必要と判断された場合、基本的には健康保険が適用されます。
一方、美容目的での抜歯や予防的な抜歯には保険が適用されないため、自己負担額が大幅に高くなる可能性があります。虫歯の抜歯にかかる費用は、どの歯を抜歯するかによって異なります。抜歯にかかる費用の目安は、以下のとおりです。
乳歯を抜歯する場合
乳歯を抜歯する場合にかかる費用は、自己負担額1,000円〜3,000円程度です。自然に抜けるケースが多いですが、虫歯が進行している場合や、自然に抜けない場合は歯科医院での抜歯が推奨されます。
前歯の抜歯
前歯を抜歯する場合にかかる費用は、3,000円〜5,000円程度です。
ただし、前歯は見た目に影響が出やすいため、インプラントや入れ歯、ブリッジなどで歯を補うケースが多く、追加で費用が発生します。
奥歯の抜歯
奥歯の抜歯は前歯よりも難しいことが多いです。そのため、前歯を抜歯する場合にかかる費用よりも高額になります。費用は5,000円〜7,000円程度です。
抜歯後に必要な追加治療と費用

抜歯後は歯を補うための治療が必要になることが多いです。ここでは、歯を補う治療法とそれぞれの費用について解説します。
インプラント
インプラントとは、顎の骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。しっかり噛めるようになることと、自然な見た目になることがメリットです。周囲の歯に負担がかからない点もメリットといえます。
一方で、インプラントは保険が適用されないため、費用は高額です。1本あたり30万〜50万円程度かかります。
ブリッジ
ブリッジとは、両隣の歯を支えにして橋を架けるように人工歯を装着する治療法です。ブリッジには保険が適用されるものと自費診療のものがあります。
保険が適用されるブリッジを選択すれば費用を抑えることができます。保険が適用されるブリッジの費用は1本あたり2万〜3万円程度です。
一方で、両隣の歯を削らなければならない点はデメリットといえるでしょう。
部分入れ歯
部分入れ歯とは、一部分の歯を補う取り外し可能な人工歯のことです。部分入れ歯にも保険が適用されるものと自費診療のものがあります。保険が適用される部分入れ歯の費用は、5,000円〜1万5,000円程度です。
虫歯を抜いた後に注意すること

虫歯を抜歯したあとは、傷口が癒えるまでデリケートな状態になるため、いくつかの点に注意する必要があります。ここでは、抜歯後の注意点について解説します。
強い刺激を与えない
抜歯部分は非常に敏感なため、硬い食べ物や歯ブラシなどで刺激を与えないよう注意が必要です。うどんなどの柔らかい食べ物を選び、傷口を保護しましょう。また、抜歯した側で食べ物を噛むのも控え、なるべく負担をかけないようにしてください
激しい運動や入浴を控える
抜歯直後に、血行が良くなると出血が増える可能性があります。特に激しい運動をしたり入浴をしたりすると、血行がよくなるため控えましょう。痛みを悪化させる原因にもなるため、抜歯後しばらくは安静に過ごしてください。
飲酒を避ける
飲酒をすると血行がよくなり、出血を引き起こしやすくなるため、抜歯後の数日は控えましょう。特に抜歯直後の飲酒は、治癒が遅れる原因になるだけでなく、服用している薬の効果を強める可能性もあるため注意が必要です。
まとめ

虫歯が進行すると、歯を残すことが難しくなり、抜歯が必要になることがあります。特に、根管治療ができないほど虫歯が進行した場合や、感染が歯根にまで達して周囲の歯や骨に悪影響を及ぼす場合は、抜歯が推奨されるケースが多いです。
しかし、抜歯にはリスクが伴います。また、抜歯をせずに放置することにもリスクがあるため、よく理解したうえで判断しましょう。
虫歯にお悩みの方は、千葉県印旛郡酒々井町「京成酒々井駅」より徒歩4分、「JR酒々井駅」西口より徒歩10分にある歯医者「あい歯科 矯正・こども歯科」にお気軽にご相談ください。
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