
こんにちは。千葉県印旛郡酒々井町「京成酒々井駅」より徒歩4分、「JR酒々井駅」西口より徒歩10分にある歯医者「あい歯科 矯正・こども歯科」です。
お子さまの歯並びが少しずつ乱れてきて、「原因は何だろう?」「何かできることはある?」と気になっている保護者の方も多いのではないでしょうか。
子どもの歯並びは、遺伝だけでなく、指しゃぶりや口呼吸、舌の癖といった何気ない日々の習慣が大きく影響します。
原因を知ることで、ご家庭での予防や、適切な時期に歯科医院へ相談するきっかけになります。
この記事では、歯並びが悪くなる主な原因を、遺伝的なものから生活習慣まで詳しく解説します。放置した場合のリスクや、ご家庭でできる対策もご紹介しますので、お子さまの将来のためにぜひ参考にしてください。
歯並びが悪くなる仕組み

歯並びが乱れる背景には、成長期の顎の発育状況や歯の生え変わりのタイミング、日常的な癖など複数の要因が関与しています。こうした要因が複雑に絡み合うことで、歯が正しい位置に並びにくくなるのです。
歯の生え変わり時期の影響
歯の生え変わり時期は、歯並びが悪くなる大きな要因の一つです。
特に6歳から12歳頃の乳歯から永久歯への移行期は、永久歯が正しい位置に生えるためのスペースが十分に確保されていないと、歯が重なったりねじれたりしやすくなります。
例えば、乳歯が早く抜けすぎたり逆に長く残りすぎたりすると、永久歯が正しい位置に生えることが難しくなり、歯並びが乱れるリスクが高まります。
生え変わりの時期には、歯のぐらつきや抜けた後のスペースを定期的に歯科でチェックし、必要に応じて適切な処置を受けることが重要です。
顎の成長と歯の位置関係
顎の成長と歯の位置関係は、歯並びに大きく影響します。顎の骨が十分に成長しないと、永久歯が生えるスペースが不足し、歯が重なったりねじれたりすることがあります。
特に、永久歯が生え始める6〜12歳ごろに顎の成長が遅れると、歯が正しい位置に並びにくくなります。
顎の成長と歯の大きさのバランスが取れていることが、理想的な歯並びの基準とされており、成長期の食生活や噛む習慣にも注意が必要です。
口腔習癖が与える影響
口腔習癖とは、指しゃぶりや舌で歯を押す癖、口呼吸など、無意識に繰り返される口の周囲の習慣を指します。これらの習癖が長期間続くと、歯や顎に持続的な力が加わり、歯並びが悪くなる原因となります。
例えば、3歳を過ぎても指しゃぶりが続く場合、前歯が前方に突出したり、上下の歯がかみ合わなくなる開咬になるリスクが高まります。
口呼吸も歯列の発育に影響を与えるため、早めに歯科医院へ相談することが大切です。
歯並びが悪くなる主な原因

歯並びの乱れは、幼少期の生活習慣や乳歯の状態、さらに顎や歯の大きさの不調和など、日常生活と身体的特徴の両面から影響を受けます。ここでは、よく見られる原因について整理します。
指しゃぶりや舌癖などの習慣
幼少期の指しゃぶりや舌で歯を押す癖は、歯や顎に持続的な力が加わることで歯並びに影響を及ぼすことがあります。これらの習慣が長期間続くと、前歯が前方に押し出されたり、噛み合わせがずれる場合があります。
乳歯の早期喪失や虫歯の影響
乳歯が虫歯や外傷で早く抜けてしまうと、隣の歯が空いたスペースに移動し、永久歯が正しい位置に生えにくくなることがあります。
また、乳歯の虫歯が進行すると、永久歯の発育や位置にも影響を与えることがあります。
顎の大きさや形の不調和
顎の骨が小さい、あるいは上下の顎のバランスが悪い場合、歯が並ぶスペースが不足しやすく、歯並びが乱れる原因となることがあります。
成長期の顎の発達にも個人差があり、歯列不正の一因となる場合があります。
遺伝による骨格や歯の大きさの違い
歯や顎の大きさ、形は遺伝的な要素が関与しており、家族に歯並びの乱れがある場合、同様の傾向がみられることがあります。
遺伝的な特徴は予防が難しい場合もありますが、早期の相談や対応が大切です。
歯並びが悪い場合に考えられるリスク

歯並びの不正は見た目だけでなく、虫歯や歯周病のリスク上昇、発音・咀嚼機能への影響、顎関節への負担など、全身の健康や生活の質にも関わってきます。その主なリスクを確認していきましょう。
虫歯や歯周病のリスク増加
歯並びが悪いと、歯と歯の間にすき間や重なりができやすく、歯ブラシの毛先が届きにくくなります。その結果、プラーク(歯垢)がたまりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
毎日の歯磨きだけでは落としきれない汚れが残りやすいため、定期的な歯科検診やクリーニングも重要です。
発音や咀嚼への影響
歯並びが悪いと、発音や咀嚼にさまざまな影響が現れます。例えば、前歯の隙間や重なりが大きい場合、サ行やタ行などの発音が不明瞭になりやすく、会話で聞き返されることが増える傾向があります。
また、上下の歯が正しく噛み合わないと、食べ物を細かく噛み砕くことが難しくなり、消化不良のリスクが高まります。
特に、奥歯の噛み合わせがずれている場合は、咀嚼効率が著しく低下するため注意が必要です。
見た目や心理的影響
歯並びが悪いと、見た目にコンプレックスを感じやすくなり、特に思春期や成人期には自信の低下や対人関係のストレスにつながることがあります。
さらに、面接や接客業など人前に立つ場面では、第一印象に影響を与えるため、歯並びの改善を検討する際は、見た目だけでなく心理面への配慮も重要な注意点となります。
歯並びが悪い一般的な症例

一口に「歯並びが悪い」といっても、その症状にはいくつかの代表的なタイプがあります。ここでは、よく見られる症例を取り上げ、それぞれの特徴を解説します。
出っ歯(上顎前突)
出っ歯(上顎前突)は、上の前歯や上顎全体が前方に突出している状態で、一般的には上の前歯が下の前歯よりも4mm以上前に出ている場合に診断されます。
原因としては、遺伝的な骨格の特徴や、幼少期の指しゃぶり、口呼吸、舌癖などの習慣が影響することが多いです。
見た目だけでなく、発音や咀嚼、口腔内の衛生状態にも悪影響を及ぼすため、早期の矯正治療が推奨されます。
受け口(下顎前突)
受け口(下顎前突)は、下の前歯や下顎が上の前歯や上顎よりも前方に出ている状態を指し、噛み合わせが逆転するのが特徴です。
受け口は遺伝的要因や幼少期の指しゃぶり、舌の癖などが原因となります。受け口は見た目だけでなく、発音や咀嚼機能にも影響を及ぼすため、早期発見と治療が重要です。
特に永久歯が生え揃う12歳前後までに矯正治療を開始することで、改善しやすいとされています。
すきっ歯(空隙歯列)
すきっ歯(空隙歯列)は、歯と歯の間に2mm以上の隙間がある状態を指し、特に前歯部で目立ちやすいのが特徴です。
原因としては、顎の大きさに対して歯が小さい場合や、先天的に歯の本数が少ない場合、また舌で歯を押す癖や指しゃぶりなどの習慣も影響します。
見た目だけでなく、食べ物が詰まりやすく虫歯や歯周病のリスクが高まるため、注意が必要です。
叢生(歯の重なり)
叢生とは、歯が顎のスペースに収まりきらずに重なり合って生える状態を指します。
主な原因は顎の大きさと歯の大きさの不調和で、遺伝や乳歯の早期喪失、指しゃぶりなどの生活習慣も影響します。
叢生があると歯磨きがしにくくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まるため、早期の矯正治療が推奨されます。
開咬・過蓋咬合
開咬は奥歯を噛み合わせたときに前歯が上下で接触せず隙間ができる状態で、通常は上下の前歯が2〜3mm程度重なるのが正常範囲とされています。
一方、過蓋咬合は上下の前歯の重なりが深く、上の前歯が下の前歯を大きく覆い隠してしまう状態で、重なりが4mm以上になると注意が必要です。
歯並びが悪いことのデメリット

歯並びの乱れは、口腔内の健康だけでなく発音や咀嚼、さらには心理面にも影響します。日常生活にどのようなデメリットをもたらすのかを紹介します。
清掃性が悪く虫歯・歯周病リスクが高まる
歯並びが悪いと、歯と歯の間に食べかすやプラークがたまりやすくなり、歯ブラシの毛先が届きにくい部分が増えます。その結果、1日2回の歯磨きやデンタルフロスを使っても、磨き残しが多くなりやすいです。
特に歯と歯が重なっている部分や、ねじれている部分は、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
発音や咀嚼機能の低下
歯の位置がずれていると、正しい発音がしにくくなったり、食べ物をしっかり噛み砕くことが難しくなる場合があります。これにより、会話や食事に支障をきたすことも考えられます。
顎関節への負担増加
歯並びが悪いと、噛み合わせが不均等になり、顎関節にかかる負担が増加します。特に、上下の歯が正しく接触しない場合、顎関節症のリスクが高まり、口を開け閉めする際に痛みや違和感を感じることがあります。日常的に顎に疲労感や音がする場合は、早めに歯科医に相談することが重要です。
見た目による心理的ストレス
歯並びが悪いと、見た目にコンプレックスを感じやすくなり、他人と比べて自信を持てなくなることがあります。
こうした心理的ストレスは、対人関係や就職活動など社会生活にも影響を及ぼすため、歯並びを気にする方は早めに専門医へ相談することが大切です。
まとめ

子どもの歯並びは、遺伝だけでなく、指しゃぶりや口呼吸、舌の癖といった後天的な習慣が大きく影響することがお分かりいただけたかと思います。歯並びの乱れは、見た目の問題だけでなく、虫歯や歯周病のリスクを高め、発音や咀嚼にも影響を与えます。
ご家庭で食生活を工夫したり、お子さまの癖に気を配ったりすることも大切ですが、根本的な原因を知り、適切な対応をするためには専門家の診断が不可欠です。
気になるサインがあれば、早めに歯科医院に相談することが、お子さまの将来の健康な口元を守るための第一歩となります。
小児矯正を検討されている方は、千葉県印旛郡酒々井町「京成酒々井駅」より徒歩4分、「JR酒々井駅」西口より徒歩10分にある歯医者「あい歯科 矯正・こども歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、患者さまの「悩み」「想い」をしっかり聞いて、質の高い治療を提供しています。一般歯科、小児歯科、矯正歯科、口腔外科、予防歯科、審美歯科、インプラントなどさまざまな診療を行っています。