こんにちは。千葉県印旛郡酒々井町「京成酒々井駅」より徒歩4分、「JR酒々井駅」西口より徒歩10分にある歯医者「あい歯科 矯正・こども歯科」です。
マウスピース矯正は、装置が透明で目立ちにくく、自分のタイミングで取り外しができることから、多くの方に支持されています。
しかし、せっかく整えた歯並びが元に戻る、後戻りを経験する方も少なくありません。特に、治療終了後のケアや習慣によって後戻りのリスクが高まります。
この記事では、マウスピース矯正後に後戻りが起こる原因と、効果的な予防策について詳しく解説します。再び歯並びが崩れるのを防ぐために今できることを知っておきましょう。
後戻りとは
後戻りとは、矯正治療で整えた歯並びが、矯正治療終了後に元の位置へ動く現象を指します。
通常、歯は周囲の歯槽骨や歯根膜に支えられています。矯正によって力が加わると、骨が再吸収と再形成を繰り返して、歯が移動していきます。
しかし、新しい位置で歯が安定するまでには時間がかかります。そのため、矯正治療で動かしたばかりの歯が、安定するまでの間に元の位置に戻ろうと動くことがあるのです。
後戻りが生じると再治療が必要になる場合があり、負担が大きくなるケースもあります。後戻りを防ぐためには、矯正治療後の経過観察と保定装置の適切な使用が欠かせません。
マウスピース矯正後に後戻りが起こる主な原因
マウスピース矯正後に歯並びが乱れる後戻りの原因は、ご自身でコントロールできるものから避けづらいものまで様々です。ここでは、後戻りの主な原因を具体的に解説します。
リテーナーの装着時間不足
取り外しができるリテーナー(保定装置)の場合、装着時間を十分に確保できないと、歯が元の位置に戻ろうとする力に負けます。特に、治療直後の数か月は歯が不安定になっており、リテーナーの装着を怠ると後戻りが起こりやすくなります。
悪習慣による影響
舌で歯を押す癖や頬杖、うつぶせ寝などの日常的な習慣が歯に力を加えると、後戻りの原因になります。歯並びが整った後でも、こうした癖が続いていると、少しずつ歯が動いてしまうのです。
周囲の組織の変化
歯は、顎の骨や歯ぐき、唇、頬の筋肉など、周囲の組織に支えられています。矯正によって歯が移動した場合、これらの周辺組織も新しい歯列に順応していきますが、保定が不十分だと歯が再び元の位置に戻る力が働きます。
特に、口唇や舌の筋肉は、歯に常に微弱な力を加えており、後戻りの誘因となることがあります。このため、保定装置の使用だけではなく、口腔周囲筋のバランスを整えるトレーニングや習慣改善が求められるケースもあります。
歯ぎしりや食いしばり
歯ぎしりや食いしばりの癖があると、矯正後の歯並びに影響を及ぼすことがあります。矯正期間中であれば歯の移動を妨げる力とはなりませんが、保定期間中の歯は移動しやすいため、後戻りが起こる可能性があります。歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合は、歯科医師に伝えておくと良いでしょう。
虫歯や歯周病の発症
虫歯や歯周病が進行すると、歯の位置や歯茎の状態に影響を及ぼすことがあります。たとえば、歯周病が進行すると歯周組織が破壊され、歯がグラグラと動揺することがあります。この状態では歯が移動しやすくなります。
初期の段階で治療すれば、歯並びへの影響は抑えられますが、進行すると治療に時間を要するだけでなく、歯並びに影響が及ぶこともあるのです。
マウスピース矯正後に後戻りが起こったときの対処法
どのような矯正方法でも、後戻りが起こる可能性は0ではありません。後戻りに気付いた場合、適切に対処する必要があるでしょう。
ここでは、後戻りが起きたときの対処法を解説します。
まずは歯科医院で状態を確認する
後戻りが疑われる場合、最初に行うべきなのは歯科医院を受診することです。レントゲン撮影や口腔内スキャンなどを用いて、歯列のズレや噛み合わせの変化を正確に把握し、適切な対処法を提示することが可能です。
可能であれば、歯科医院を受診して状態を確認してもらいましょう。
軽度の場合はリテーナーの再装着で改善する
後戻りが非常に軽微なものであれば、使用しているリテーナー(保定装置)の装着時間を伸ばすことで、歯を正しい位置に戻せる場合があります。リテーナーの装着が困難ではない場合は、しっかり装着して対処しましょう。
ただし、リテーナーの装着した時に違和感や痛みがある場合は無理に装着を続けないようにしましょう。
再治療を検討する
後戻りが進行していると、リテーナーの再装着では対応できない可能性があります。リテーナーの装着が困難になってしまうケースもあるでしょう。
後戻りが進行した場合は、再度矯正治療を行わなければならないことがあります。再治療には時間を要し、費用もかさむことになります。再治療が必要となる前に適切な対処をとることが非常に重要です。
マウスピース矯正後の後戻りを防ぐために大切なこと
後戻りすると、再治療が必要になって治療費用の負担が増加するかもしれません。多くの方が「後戻りを防ぎたい」と考えるのではないでしょうか。
ここでは、マウスピース矯正後の後戻りを防ぐために大切なことをご紹介していきます。
指示通りリテーナーを装着する
治療が完了しても後戻りを起こさないためには、歯科医師の指示通りリテーナーを装着することが大切です。固定式の装置であれば装着時間を管理する必要はありませんが、取り外しが可能なタイプの場合、1日20〜22時間ほど装着しなければなりません。
装着時間を守らない場合、後戻りを起こす可能性が高まるでしょう。整った歯並びを維持するためにも、歯科医師の指示に従い、装着時間を守るようにしてください。
なお、リテーナーの装着時間は、少しずつ減っていくのが一般的です。治療終了直後は1日20〜22時間ほどと指示されることが多いですが、歯並びが安定してくれば就寝中のみの装着でよくなるケースもあります。
ただし、自己判断で装着時間を短くするのは避けてください。歯科医師の指示に従い、リテーナーを装着して後戻りを防ぐことが重要です。
歯並びに影響を及ぼす習慣を改善する
歯並びに影響を及ぼす日常の癖や習慣は、意識して改善しましょう。口呼吸や頬杖をつく癖、うつ伏せ寝、片側だけで噛む癖などがあると、歯並びが悪化する可能性があります。
歯並びに悪影響を及ぼす習慣に気づいて改善することが、後戻りを防止する上では非常に重要です。
定期的な歯科受診を習慣にする
治療終了後も、歯科クリニックでのメンテナンスを継続することが非常に大切です。3か月に一度など、歯並びのチェックやクリーニングを定期的に受けることで、後戻りの兆候を早期に把握でき、必要に応じた対策が打てます。
また、後戻りの初期段階であれば、再治療ではなく、リテーナーの装着時間の見直しや矯正補助的な処置で対応できるケースもあります。医師との信頼関係を築き、気になることがあればすぐに相談するようにしましょう。
生活習慣にも配慮する
矯正後の歯並びを長持ちさせるためには、歯そのものの健康を維持することも重要です。口腔内が乾燥する習慣や、舌を歯に押す癖などがあると、歯にかかる力のバランスが崩れ、わずかながら歯が動く原因になります。
自分の口腔習慣に不安がある場合は、歯科医師に相談し、必要に応じた対策や装置を取り入れるとよいでしょう。
まとめ
マウスピース矯正によって手に入れた歯並びを長く維持するには、後戻りを防ぐ対策が欠かせません。自宅でできる対策もあれば、歯科医師と連携して進めるものもあります。特に、リテーナーの使用や生活習慣の見直しは、後戻り防止の土台となるでしょう。
また、定期的に歯科医院を受診して歯並びの状態をチェックすることで、万が一後戻りが起こっても早期に対処できます。治療が終わった後でも油断せず、日々のケアと習慣を大切にして、綺麗に整えた歯並びを長く保ちましょう。
マウスピース矯正を検討されている方は、千葉県印旛郡酒々井町「京成酒々井駅」より徒歩4分、「JR酒々井駅」西口より徒歩10分にある歯医者「あい歯科 矯正・こども歯科」にお気軽にご相談ください。
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