
こんにちは。千葉県印旛郡酒々井町「京成酒々井駅」より徒歩4分、「JR酒々井駅」西口より徒歩10分にある歯医者「あい歯科 矯正・こども歯科」です。
マウスピース矯正は、透明な装置で歯並びを整える治療法です。目立たずに歯並びを整えられることから注目されていますが、治療が完了するまでの期間について把握している方は少ないのではないでしょうか。
本記事では、マウスピース矯正の平均的な治療期間や治療が長引く原因、期間を短縮する方法について詳しく解説します。計画的に治療を進めるためのポイントを押さえ、効率的に矯正治療を行いたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
マウスピース矯正の平均的な治療期間

マウスピース矯正にかかる治療期間は、患者様の歯並びの状態や治療内容に大きく左右されます。一般的には6ヶ月から2年程度が平均的な治療期間とされています。
軽度な歯並びの乱れの矯正であれば、6ヶ月から1年ほどで完了するケースが多いです。全体的な矯正が必要な場合や、歯列不正が重度の場合は、治療期間が1年以上、場合によっては3年程度に及ぶこともあります。
マウスピース矯正の期間の内訳

マウスピース矯正の治療期間は、以下の2つに分けられます。
- 矯正期間
- 保定期間
矯正治療は、歯並びが整った時点で終わりではありません。治療後は、歯が元の位置に戻る後戻りを防ぐために、適切な保定が必要です。
それぞれの期間について詳しく見ていきましょう。
矯正期間
矯正期間は、主に矯正の範囲や症例の難易度によって異なります。部分的な矯正か全体的な矯正かによっても、治療に要する時間に大きな差があります。
目安は以下の通りです。
- 全体矯正の場合:約2~3年
- 部分矯正の場合:約6ヶ月~1年
部分矯正は、前歯など限られた範囲の歯並びを整える方法です。動かす歯の本数や距離が少なく、短期間で治療が完了する傾向があります。
一方、全体矯正では全ての歯の位置調整を行うため、長期化することが多いです。
保定期間
治療後の保定期間は、矯正治療を成功させるために欠かせないステップです。この期間中は、リテーナーと呼ばれる保定装置を装着し、歯が新しい位置に固定されるようサポートします。
保定期間の目安は1~3年程度とされていますが、矯正期間と同程度とする歯科医院もあります。
保定期間を設ける理由は、移動した歯を支える骨(歯槽骨)がまだ柔らかい状態であるためです。歯が安定するまでしっかりと固定することで、後戻りを防ぎます。リテーナーを正しく装着しなかった場合、歯並びが元の状態に戻り再び矯正が必要になるケースもあります。
マウスピース矯正の期間が長くなることはある?

マウスピース矯正は、事前にコンピューターで治療計画を立てることで期間の目安がわかる便利な方法です。
しかし、実際の治療は計画通りに進まないこともあり、治療期間が延びる可能性があります。その原因について詳しく確認していきましょう。
シミュレーションと現実のズレ
マウスピース矯正では、治療開始前にコンピューターで歯の動きをシミュレーションし、治療期間を予測します。
しかし、計画された治療期間は理想的な状況での目安であり、実際の治療では歯の動きが計画通りに進まない場合があります。例えば、歯の移動が予想より遅かったり、マウスピースの装着時間が足りなかったりするケースが挙げられます。
その結果、治療計画の修正や追加のマウスピース作成が必要になるケースがあります。
虫歯や歯周病による治療の中断
矯正治療中に虫歯や歯周病が見つかった場合、これらの治療が優先されるため、矯正を一時的に中断する必要があります。矯正治療の中断は、治療計画の遅れや期間の延長につながります。
そのため、矯正治療を開始する前に歯の健康状態を整えておくことが大切です。治療中も、口腔トラブルを防ぐために丁寧なケアが欠かせません。
矯正装置のトラブル
マウスピースが破損したり変形したりした場合、そのまま使用を続けると歯が正しい位置に移動せず治療が遅れる原因となります。さらに、矯正治療で使用されるアタッチメントが外れるトラブルも、治療期間の延長につながります。
こうした問題が発生した場合は、できるだけ早く歯科医院に相談し適切な対応を行うことが重要です。
ワイヤー矯正との併用が必要な場合
マウスピース矯正では対応が難しい症例や治療の修正が必要な場合、一時的にワイヤー矯正を併用することがあります。このような追加治療により、全体の治療期間が延びる可能性があります。
マウスピース矯正の期間を長引かせない方法

マウスピース矯正の治療期間を伸ばさないためには、患者様自身の努力や日常的な習慣が重要です。歯科医師による計画も重要ですが、患者様が適切に対応することで治療を効率的に進められるようになります。
以下に、具体的な方法を紹介します。
装着時間を守る
マウスピース矯正の治療期間を伸ばさないために最も基本的かつ重要なのが、装着時間の管理です。1日20~22時間以上の装着が推奨されており、これを怠ると歯の動きが予定通り進まないことがあります。
食事や歯磨きの際以外は、できる限りマウスピースを装着するよう心がけることが重要です。特に夜間の装着は重要で、睡眠中にもしっかりと力が加わることで効率的に歯を動かせます。
装着を忘れやすい方は、アラームやスマートフォンのリマインダー機能を活用してみましょう。
定期的に通院する
マウスピース矯正では、定期的な通院が不可欠です。通院時には歯の移動状況を確認し、必要に応じて新しいマウスピースへの交換や計画の調整が行われます。
予定された通院日を守ることで、治療の進捗をスムーズに進められます。通院を怠ると治療が遅れる原因になるため、カレンダーやスマートフォンのアプリを活用し、通院間隔が延びないよう心がけましょう。
セルフケアを徹底する
マウスピースの衛生状態を保つことも、治療の進行に影響を与える重要な要素です。マウスピースが汚れたままだと、歯や口腔内の健康を損なう可能性があり、治療が滞る原因となります。
マウスピースの衛生を保つために、専用の洗浄剤を使用して定期的に洗浄することを心がけましょう。また、適切なブラッシングやデンタルフロスの使用を習慣化し、虫歯や歯周病の予防に努めることも必要です。
歯科医師の指示に従う
治療の成功には、歯科医師からの指示を正確に守ることが欠かせません。マウスピースの取り扱いや装着時の注意点について、指示をしっかり理解して実践することが大切です。
例えば、マウスピースをしっかり装着していない場合、適切な力が歯にかからず予定通りに治療が進まない可能性があります。また、疑問点があれば早めに歯科医師に相談することで、問題を未然に防げます。
正しい生活習慣を意識する
食事や飲み物の選び方も治療期間に影響します。硬い食べ物や歯に負担をかける行為を避けることで、歯やマウスピースを保護し、治療計画通りに進めやすくなります。また、糖分を多く含む飲食物を避けることで、虫歯のリスクを軽減できるでしょう。
十分な睡眠や規則正しい食生活を維持することも、歯や顎の健康を保つ上で重要です。これらの基本的な生活習慣の改善は、矯正治療をスムーズに進めることを助けます。
ワイヤー矯正との期間比較

矯正治療を選ぶ際、治療期間の違いは重要なポイントです。マウスピース矯正とワイヤー矯正では、それぞれの特徴によって治療期間が異なります。
マウスピース矯正は、6ヶ月から2年程度が平均的な治療期間とされている一方で、ワイヤー矯正の治療期間は、1年半から3年程度が目安です。
しかし、上述した期間はあくまで目安です。患者様の状態や歯並びの乱れの程度、マウスピースの管理状況によっては、治療期間が大きく変動するでしょう。治療期間は、患者様の症状や歯の状態に大きく左右されるのです。
まとめ

マウスピース矯正は、目立たず快適に歯並びを整える治療法として多くの方に選ばれています。治療期間は個人の状態や日常的な装着時間、治療計画に大きく影響されます。
治療期間を伸ばさないためには、装着時間を守り、定期的な歯科医の診察を受けることが重要です。また、治療中に疑問や不安が生じた際は、早めに相談すれば問題を未然に防ぐことが可能です。
マウスピース矯正を成功させるためには、計画的かつ継続的に取り組む姿勢が欠かせません。しっかりと治療のポイントを押さえ、理想の笑顔を手に入れましょう。
マウスピース矯正を検討されている方は、千葉県印旛郡酒々井町「京成酒々井駅」より徒歩4分、「JR酒々井駅」西口より徒歩10分にある歯医者「あい歯科 矯正・こども歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、患者さまの「悩み」「想い」をしっかり聞いて、質の高い治療を提供しています。一般歯科、小児歯科、矯正歯科、口腔外科、予防歯科、審美歯科、インプラントなどさまざまな診療を行っています。