
こんにちは。千葉県印旛郡酒々井町「京成酒々井駅」より徒歩4分、「JR酒々井駅」西口より徒歩10分にある歯医者「あい歯科 矯正・こども歯科」です。
「ワイヤー矯正中は歯磨きが億劫」「歯が痛むから」と歯磨きを怠ると、歯の移動の妨げになることがあります。そのため、装置の周りの歯ブラシの当て方や歯磨きのポイントについて知っておくとよいでしょう。
この記事では、ワイヤー矯正中の歯磨きのポイントや併用すべきアイテム、歯が痛む際の歯磨きの方法について解説します。
ワイヤー矯正中の歯磨きを怠るリスク

ワイヤー矯正は、装置が妨げになることで普段よりも歯磨きが難しくなります。
しかし、歯磨きを怠るとさまざまなリスクが生じます。ここでは、ワイヤー矯正中に歯磨きを怠るリスクを確認しましょう。
虫歯のリスクが高まる
ワイヤーやブラケット周辺、歯と歯の間には汚れが溜まりやすいため、ワイヤー矯正中は通常よりも虫歯のリスクが高まります。歯磨きを怠ると虫歯が発生し、冷たいものや甘いものがしみたり、激しく痛んだりすることがあるでしょう。
虫歯は自然治癒することはありません。最終的には、歯が溶けてなくなることもある怖い病気です。
また、虫歯治療が優先的に必要になることで、治療期間が延びるケースもあります。追加で費用がかかることもあるため、丁寧な歯磨きを心がけましょう。
歯周病のリスクが高まる
歯と歯茎の境目や歯と歯の間などに汚れが溜まると、歯周病のリスクが高まることがあります。歯周病とは、歯を支える顎の骨や歯茎が炎症を起こす病気のことです。
初期段階では歯茎の発赤や軽い出血などの症状しか出ず、気付かぬ間に悪化していることも少なくありません。放置すると顎骨まで炎症がすすみ、膿が溜まる、歯がぐらつく、噛むと痛いなどの症状が出るようになります。
特に、ワイヤー矯正中に歯周病が重症化した場合、ワイヤーの力に歯が耐え切れず、歯のぐらつきがひどくなることがあります。最悪の場合、ワイヤーの力で歯が自然に抜け落ちる危険性があるため、治療を中断せざるを得ないこともあります。
口臭がきつくなる
口内に磨き残しが溜まると、細菌が繁殖し、嫌な臭いの元になります。放置すると、ワイヤー矯正で歯並びが整っても、口臭により清潔感を損なうかもしれません。
口臭の有無は自身で気付きづらいため、日頃の歯磨きで口内を清潔に保つことが大切です。
口内炎ができるリスクを高める
ワイヤー矯正は装置の凸凹が粘膜に擦れることにより、口内ができることがあります。お口の中が不衛生になれば、粘膜の傷に細菌が入り込み、口内炎のリスクがさらに上昇します。
ワイヤー矯正中に口内炎ができると、食事や会話の度に装置が擦れ、強い痛みが出ることも少なくありません。ストレスなく快適に過ごすためにも、歯磨きにより細菌繁殖のリスクを下げましょう。
歯が黄ばむことがある
通常、こまめに歯磨きしていれば、歯の黄ばみは予防できます。
しかし、歯の表面に接着した装置の周りは汚れが溜まりやすいため、歯磨きが不十分であれば歯が黄ばむことがあります。ワイヤー矯正で歯並びがきれいになっても、黄ばんだ歯により満足した結果が得られないかもしれません。
美しい口元を手に入れるためにも、こまめな歯磨きにより着色汚れを防止しましょう。
ワイヤー矯正中の歯磨きの仕方

歯ブラシの当て方やポイントを知ると、ワイヤー矯正のトラブルを避けることが可能です。以下のポイントを意識し、効率的な歯磨きを心がけましょう。
鏡の前で磨く
歯の表面にワイヤーやブラケットが固定されていることにより、歯ブラシの毛先が当たりにくい箇所があります。そのため、ワイヤー矯正中は鏡を見ながら、毛先がきちんと当たっているか、汚れが取れているか確認しながら歯磨きしましょう。
やさしい力で磨く
強く歯ブラシを持つと、歯の表面に毛先が当たらず、磨き残しができやすいです。やさしい力で歯ブラシを握り、磨きたい箇所に毛先が当たっていることを鏡で確認しながら磨いてください。
小刻みに動かす
歯ブラシを大きく横に動かすと、実際には汚れが落ちていなくても磨けた気になります。
しかし、歯ブラシの毛先がこまかな部分に当たらず、磨き残しができやすいです。1~2本の歯ごとに歯ブラシを小刻みに動かし、すみずみの汚れをかき出すように意識しましょう。
食べたら磨くことを徹底する
磨き残しを放置すると、虫歯や歯周病、口臭などのトラブルの元になります。可能であれば、毎食後に歯磨きを行いましょう。何かを口にしたら歯磨きすることを徹底すると、口内が清潔に保たれ、虫歯や歯周病を予防できます。
部位ごとに磨き方を変える
ワイヤー矯正中の部位ごとの歯磨きのポイントは、以下の通りです。
ワイヤー周辺
歯の表面に真っすぐ歯ブラシを当てると、ワイヤーが邪魔をして汚れが取り除けません。そのため、ワイヤーの周辺は歯ブラシを45度に傾け、ワイヤーと歯の隙間に歯ブラシを入れ込むようにしましょう。
ブラケット周辺
ワイヤーと歯の隙間に歯ブラシを差し込み、ブラケットの周辺に毛先が当たっているか確認しながら磨いてください。ヘッドが薄いタイプの歯ブラシを選び、歯ブラシを縦に差し込みながら汚れをかき出しましょう。
歯と歯茎の境目
歯と歯茎の境目に汚れが溜まると、歯周病を発症・悪化させることがあります。ワイヤーやブラケット周辺と同じく、歯茎の境目にも角度をつけて歯ブラシを当てて磨きましょう。
この際、強く磨くと歯茎が下がる可能性があるため、やさしく小刻みに磨くことを意識してください。
奥歯
奥歯の側面や歯と歯の間、最後方臼歯の奥側は、矯正治療前でも汚れが残りやすいです。虫歯や歯周病のリスクを下げるために、特に丁寧な歯磨きを心がけましょう。
奥歯の歯と歯の間に毛先を当てるのが難しい場合は、小さめのブラシを使用しましょう。大きな鏡では見づらい場合は、歯科用の小さいミラーを使用してください。
ワイヤー矯正中の歯磨きに役立つアイテム

ワイヤー矯正中は、歯ブラシだけでなく以下のアイテムを併用すると、汚れを効率的に除去できます。
タフトブラシ
装置の周りや歯と歯の間、最後方臼歯の奥側を磨く場合、通常の歯ブラシでは難しい場合があります。この場合、タフトブラシという一束の毛先だけの歯ブラシを使用しましょう。
特に、普通の歯ブラシでは入りにくいワイヤーやブラケットの周辺も、タフトブラシであれば効率的に磨けます。小さなブラシで歯磨きすることで、すみずみの汚れが取れ、口内を清潔に保てるでしょう。
歯間ブラシ・フロス
歯と歯の間を磨く際は、歯間ブラシ・フロスを使用することが欠かせません。歯間の汚れを取ることに特化したアイテムなので、口内を清潔に保てるでしょう。
歯間が狭い場合はフロス、フロスで余裕がある場合は歯間ブラシを使用するのが一般的です。ご自身に合った歯間ケアのアイテムや使い方を知りたい方は、歯科医師・歯科衛生士にご相談ください。
ジェットウォッシャー
ジェットウォッシャーとは、水流によりピンポイントで歯間の汚れをかき出せる機械のことです。歯間に水を当てるだけで汚れが取れるため、歯間ブラシ・フロスの使い方が難しい方でも取り扱いやすいでしょう。
ただし、水圧が強すぎると口内を傷つける可能性があるため注意しましょう。
歯科用ミラー
上の歯や奥歯、歯の裏側は暗くて見づらいため、歯科用のミラーを使うとよいでしょう。特に、裏側矯正の場合、歯の裏側はよく見えず、感覚だけで磨くと磨き残しができやすいです。
歯科用ミラーを使いながら歯磨きすることで、磨き残しをへらせるでしょう。
うがい薬
殺菌剤・フッ素・抗炎症剤などの効果のあるうがい薬を使用すると、虫歯や歯周病、口臭のリスクを抑えることができます。
ただし、うがい薬だけでは汚れは取れないため、歯磨きは必須です。歯磨きの仕上げに使うことで、より口内を清潔に保つ効果が期待できるでしょう。
歯が痛くて歯磨きができないときの対処法

ワイヤー矯正で歯に強い力がかかると、噛み合わせた際や外部からの力がかかった際に、歯に痛みが出ることがあります。歯が痛いからと歯磨きをしなければ、虫歯や歯周病になるかもしれません。
そのため、歯に痛みが出ていても、毎日歯磨きすることが大切です。ワイヤー矯正で痛みが出ている際は、歯の表面をやさしく撫でるような力で歯を磨いてください。強く磨くとさらに歯が痛くなることもあるため、力加減に注意しましょう。
また、歯と歯の間に汚れが溜まると、炎症によりさらに痛みが出ることも考えられます。歯間ブラシやフロスを使用し、こまめにお手入れすることも大切です。
どうしても歯磨きが難しい場合は、うがい薬を使用してこまめに汚れを流しましょう。
まとめ

ワイヤー矯正中のトラブルにより歯科治療が必要になると、歯の動きの妨げになることがあります。虫歯や歯周病により、大切な歯を損なうこともあるでしょう。
そのため、ワイヤー矯正中はこまめに歯磨きを行い、口内を清潔に保ちましょう。鏡で歯ブラシがきちんと当たっているか確認し、装置の周りや歯と歯の間などは重点的に磨いてください。
ワイヤー矯正を検討されている方は、千葉県印旛郡酒々井町「京成酒々井駅」より徒歩4分、「JR酒々井駅」西口より徒歩10分にある歯医者「あい歯科 矯正・こども歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、患者さまの「悩み」「想い」をしっかり聞いて、質の高い治療を提供しています。一般歯科、小児歯科、矯正歯科、口腔外科、予防歯科、審美歯科、インプラントなどさまざまな診療を行っています。