
こんにちは。千葉県印旛郡酒々井町「京成酒々井駅」より徒歩4分、「JR酒々井駅」西口より徒歩10分にある歯医者「あい歯科 矯正・こども歯科」です。
インビザライン矯正は、自由に取り外しが可能な装置を用いて歯並びを整える矯正方法です。透明なマウスピース型の装置を使用するため、ワイヤー矯正に比べて手軽に行えるというイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、長い期間を要する矯正治療中には、装着しないまま朝まで寝た、マウスピースを装着しないで出勤したということも起こりえます。そのため、マウスピースをつけ忘れて問題ないか不安を覚える方も少なくありません。
今回は、マウスピースの装着時間が足りないときのリスク、装着時間を確保するためのコツや、装着時間が足りなかった場合の対処法について詳しく解説しています。
インビザラインのマウスピースの装着時間

インビザラインのマウスピースは、1日20~22時間以上装着するよう指示されることが多いです。矯正装置を装着している時間がそのまま矯正力が作用する時間となるため、20~22時間以上の装着は、理想的な歯並びの実現のために不可欠です。
マウスピースを指示された時間装着することで、後戻りを最小限に抑え、矯正治療の効果を発揮できるでしょう。
マウスピースの装着時間が足りないとどうなる?

ここでは、インビザラインの装着時間不足で生じるリスクについてまとめています。
治療期間が延びる
通常よりも短い時間しか装着しなかったり、頻繁に装着し忘れることが多い場合、理想とする位置に歯を移動できない可能性があります。また、歯列が乱れることによってマウスピースを装着できなくなる可能性もあるでしょう。
マウスピースが合わなくなると再作製が必要になり、治療期間が延びるかもしれません。そのため、結婚式や就職活動など、美しい歯並びで参加したいイベントなどが明確に決まっている場合は、装着時間を必ず守るようにしましょう。
理想の歯並びが得られなくなる
治療計画通りに歯を動かせなければ、理想の歯並びが得られなくなる可能性があります。矯正装置を自由に着脱できることはインビザラインの最大のメリットといえますが、自己管理が治療結果に大きく影響することもしっかり理解しておきましょう。
噛み合わせが悪くなる
インビザラインの全体矯正では、噛み合わせも考慮したうえで治療計画を立てます。
しかし、装着時間を守らなければ、噛み合わせが悪くなる可能性が高くなります。なぜなら、マウスピースで歯に力を加えていない状態が続くと、治療計画とは異なる方向に歯が動く可能性があるからです。
また、噛み合わせが悪くなると治療計画の修正やマウスピースの追加が必要になるケースがあります。治療期間が延び、追加費用が発生する可能性もあるので注意しましょう。
治療計画を見直す必要がある
治療計画のズレがわずかであれば、矯正装置の交換時期を調節しながら経過を観察することも可能です。
しかし、新しい矯正装置を装着できないほど治療計画にズレが生じているようなケースでは、装置の再作製や治療計画の見直しを余儀なくされるでしょう。治療期間が延びるだけでなく、追加費用が発生する可能性があるため注意が必要です。
マウスピースの装着時間を守るためのコツ

インビザラインを効果的に使用し、矯正治療をスムーズに進めるためには、マウスピースを長時間装着する必要があります。矯正治療期間中に下記の方法を取り入れることで、快適に治療を進められるでしょう。
スマホを活用する
装着時間不足の大きな原因のひとつが、マウスピースを外した後の装着忘れです。うっかり忘れることが多い方には、スマホのアラームやリマインド機能を活用する方法が効果的です。
会食が終わるころや就寝前に通知が届くように設定しておけば、つけ忘れを防止できるでしょう。
ケアグッズを携帯する
毎日の食事が治療の進行に影響を及ぼすことがあるため、矯正治療中は外出先でもしっかり口腔ケアを行うことが理想的です。
しかし、外出先では食後にマウスピースを外し、歯磨きとマウスピースの洗浄を行った後再装着するのは難しいこともあるでしょう。そのため、普段から歯ブラシやマウスウォッシュを携帯しておきましょう。
外食後もすぐに口腔ケアができるので、マウスピースを再装着する前に口臭や細菌の蓄積を防げます。
予備のマウスピースを携帯する
スムーズに矯正治療を進めるうえで、予期せぬ事態に備えることも重要です。インビザラインのマウスピースは取り外し可能なため、破損したり紛失したりする可能性も考えておきましょう。
想定外のトラブルにあっても、予備を携帯していると装着時間不足を防ぎ、治療も計画通りに進められるでしょう。
専用のケースで保管する
専用のケースを使用しなかった場合、マウスピースを紛失したり破損したりする恐れがあります。外出先では、マウスピースを紙ナプキンに包んだまま捨てたり、テーブルの上に直置きして汚したり破損するなど、不慮の事態も起きかねません。
マウスピースの紛失や破損は装着時間不足に直結するので、専用のケースに入れて保管するようにしてください。
鎮痛剤を服用する
矯正治療の初期やマウスピースを交換するタイミングで、強い痛みを感じることがあります。強い痛みを発症したら、我慢せず鎮痛剤を服用しましょう。また、市販の鎮痛剤を使用する際は、必ず歯科医師に相談してください。
周囲の人に協力してもらう
患者様自身で管理することが難しい場合は、家族や友人にサポートしてもらうのも良いでしょう。食事の後や外出前に装着しているのか声をかけてもらうだけでも、つけ忘れの防止につながります。
マウスピースの装着時間が足りなかったときの対処法

多忙な日々の中で1日の装着時間が足りず、どのように対処すればよいのかわからない方も多いと思います。ここでは、装着時間が足りないときの対処法についてまとめています。
歯科医師に相談する
インビザライン矯正中は、マウスピースを1日20~22時間以上装着しなければなりません。ライフスタイルの変化やイベントの予定があり、装着時間を守ることが難しい場合は、担当の歯科医師に早めに相談しましょう。
マウスピースの交換時期を調整する
長期間に及ぶ矯正治療中には、痛みや違和感などが原因となり装着時間が短くなることがあります。そのような日が続いた場合、治療計画通り歯が動かない可能性が高いです。このようなときは、マウスピースの交換時期を延ばすことが推奨されます。
基本的に1~2週間ごとにマウスピースを交換しますが、治療計画通りに歯が移動していると確認できるまでは、同じマウスピースを使い続けるのが良いでしょう。
ただし、マウスピースの交換時期を患者様が自己判断で変更してはいけません。必ず、歯科医師に相談し、指示に従うようにしましょう。
ほかの矯正方法を検討する
頻繁に装着時間不足が生じる場合は、ほかの矯正方法を検討した方がよいかもしれません。固定式のワイヤー矯正であれば、自分では取り外せないため、インビザラインよりも管理しやすいでしょう。
ただし、どの矯正方法を選ぶかは、口腔内の状況やライフスタイルなどに大きく依存するので、最終的には歯科医師とよく相談して決めましょう。
まとめ

インビザラインは、取り外し可能なマウスピース型の矯正装置を用いて歯並びを整える矯正方法です。食事や歯磨きを矯正前と同様に行えるため比較的手軽な矯正方法だと考えている方が多いかもしれません。
しかし、インビザラインではマウスピースを自由に取り外せるため、矯正治療の成功には自己管理が非常に重要となります。
また、装着するのを忘れると治療計画通りに歯が動かなくなり、治療期間が長引く可能性があるため注意が必要です。装着し忘れを防ぐ方法として、スマートフォンの活用や周囲の人に協力してもらいましょう。
理想とする歯並びと美しい口元を手に入れるためには、患者様にあった方法で無理なく矯正治療を継続することが重要です。
インビザライン矯正を検討されている方は、千葉県印旛郡酒々井町「京成酒々井駅」より徒歩4分、「JR酒々井駅」西口より徒歩10分にある歯医者「あい歯科 矯正・こども歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、患者さまの「悩み」「想い」をしっかり聞いて、質の高い治療を提供しています。一般歯科、小児歯科、矯正歯科、口腔外科、予防歯科、審美歯科、インプラントなどさまざまな診療を行っています。